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» 2004年09月15日 07時32分 公開

次期版Diamondbackを歓迎するDelphiデベロッパーBorCon 2004(1/2 ページ)

米国時間の9月13日夜、「DelphiのためのJavaOne」と呼ばれるBorCon 2004でDelphi次期バージョン「Diamondback」のナイトセッションが行われ、熱心なDelphiデベロッパーが集結した。

[浅井英二,ITmedia]

 米国時間の9月13日夜、カリフォルニア州サンノゼで開催中の「Borland Conference 2004」では、Delphi次期バージョン「Diamondback」(コードネーム)をプレビューするナイトセッションが行われ、夜8時にもかかわらず、400人近い熱心なDelphiデベロッパーが集結した。用意された席では足りず、フロアに座り込んだり、会場後方で立ち見するなど、彼らの期待の高さが見てとれる。

ぎっしりと埋まったナイトセッション会場。デベロッパーらは新機能が紹介されるたびに拍手で歓迎する

 もともとBorConは、Delphiのデベロッパーカンファレンスとして始まっただけあって、セッションの過半数はDelphi関連という。BorConのホストを務めるデベロッパーリレーション担当副社長のデビッド・インターシモン氏に言わせれば、「BorConは、DelphiユーザーにとってのJavaOne」。次期バージョンの全容が明らかにされることもあり、BorConがよりヒートアップしている。

 メジャーリーグ、アリゾナの愛称(Diamondback:ガラガラヘビ)と同じコードネームの次期Delphiは、主に3つの分野で機能強化が図られている。複数言語と複数SDKのサポート、個人の生産性改善、そしてチームでの生産性改善だ。

 中でも最大の強化ポイントは、Delphi Win32/Delphi .NETとC# .NETという複数の言語、複数のSDKをDelphiの開発環境を統合したことだろう。現行のDelphi 8によって、.NET Frameworkがフルサポートされ、新規開発だけでなく、リコンパイルで既存資産を移行できるようになったが、Diamondbackではさらに言語も選べるようになる。

 Borland SoftwareでDelphiを担当するマイケル・スウインデル ディレクターは、「デベロッパーは、どちらか、あるいは2つを組み合わせてプログラミングできるようになる。DelphiとC#の言語を選べるし、Win32か、.NETか、SDKプラットフォームも選ぶことができる」と話す。

Delphiの開発を統括するスウインデル氏

 Borlandでは、二者択一ではなく、Javaと.NETの異種混在環境をサポートしていくことを戦略の柱としており、JBuilderとDelphiというIDE(Integrated Development Environment)を提供している。Diamondbackでは、こうした考えをDelphiにも取り入れ、「.NET向けIDE」という位置づけでC#やそのほかの言語も統合して開発できるようにしていこうとしている。

 ちなみに、今回から.NET FrameworkとJ2EE/CORBAを接続する「Janeva」も統合され、同社の構想が着実に前進していることもうかがえる。

 スウインデル氏は、「Delphiデベロッパーは、J2EEやCORBAのバックエンドシステムとDelphiやC#で書いたシステムをシームレスに接続する必要に迫られている。Janevaの統合はそうしたニーズにこたえるものだ」と話す。

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