有名なものとしてはC++やPHP開発環境向けのプラグインが挙げられるが、そのほかにもPerlやC#のコーディングに対応するものもある。例として、家電で盛んな「組み込みLinux」の開発環境や、インテルでもフレームワークとして採用する動きが挙げられる。
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ここまで紹介してきたEclipseプラグインは、全体のごく一部である。
Eclipseプロジェクト公式サイトにはプラグインリストが(左メニューから「Projects & Plugins」をクリック)掲載されているため、参照するとよいだろう。
ここまではユーザとしての立場から、プラグインを利用することを前提に各種プラグインの解説を行ってきた。
読者の中には自分でプラグインを開発してみたい、と思った人もいるのではないだろうか。そういった読者のためにプラグインを開発するために必要な基礎知識から、どのような学習を行う必要があるのか、サンプルプログラムを動作させることで学んでいこう。
Eclipseはコアな部分を除き、すべてがプラグインから構成されている。
下図は、Eclipseプラットフォームの構造を示したものであり、特徴を捉えたもっともシンプルな構成図といえる。なお、この図はEclipseのヘルプに含まれているものをキャプチャしたものだ。
それでは、実際にプラグインはどのようにしてEclipseプラットフォームとの連携を行うのだろうか。ポイントとなるのは「拡張ポイント」と「マニフェストファイル」だ。
Eclipseプラットフォーム内の各コンポーネントには、拡張ポイントと呼ばれるプラグインがプラグするためのインタフェースが用意されている(コンポーネントに対して機能を追加する対象となる)。
プラグイン開発者は、どのようなプラグインを開発したいのかを決定し、拡張ポイントを選択した後に、拡張ポイントのインタフェースをインプリメントしたクラスに実装することになる。
拡張ポイントのインタフェースを実装したクラスを記述した後は、次にEclipseプラットフォームに新たなプラグインを認識させる必要がある。
その役割を果たすのがマニフェストファイルと呼ばれるplugin.xmlだ。このファイルには、新たなプラグインがどの拡張ポイントを用いて実装されているのかなど、独自プラグインに関する情報を記述していくことになる。
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