特集:Eclipseを築き上げたプラグイン、その開発法までdev Java(1/7 ページ)

Eclipseは、開発プラットフォームだ。Javaの統合開発環境としてだけではなく、各種プラグイン導入でさまざまな言語環境もサポート可能だ。この特集では、厳選プラグイン紹介に加え、本題とするプラグイン開発のノウハウに触れていく。

» 2004年10月08日 11時00分 公開
[萩原 充,ITmedia]

 dev Java特集「Sunを隠すEclipseの真価」では、Eclipseの基本機能から、事例とするiアプリの開発手法など、さまざまな側面でEclipseの活用方法を解説している。しかし、Eclipseを本当の意味で効率よく使いこなすためには、プラグインについて深く知っておくべきだ。

 この特集では、プラグインについての基礎知識から「更新マネージャー」を用いたプラグインの導入方法、そしてアップデートや開発を効率的に進めるための厳選プラグインについて触れていく。

 さらに、開発者の視点から見たプラグインの特徴や、サンプルプラグインの作成解説など、Eclipseとプラグインについて深く掘り下げていく狙いだ。

見 出 し 一 覧
1. Eclipseは深いプラグイン構造になっている
2. プラグインプラットフォームのメリットとは
3. 「更新マネージャー」によるプラグインインストール
4. 代表的なプラグインを6つ挙げよう
5. 開発支援プラグインを3つ
6. Webアプリケーション開発向けプラグイン、3つ
7. C++やPHPなどの開発言語サポートプラグインもある
8. プラグイン増加でEclipseはいっそう確立していく
9. プラグイン開発法をサンプルで追ってみよう
10. プラグイン概念を知ろう
11. 拡張ポイントとはプラグするためのインタフェース
12. マニフェストファイル(plugin.xml)の記述
13. プラグインの開発環境「PDE」
14. サンプルプラグインプロジェクトの作成
15. サンプルプラグインの動作確認
16. プラグインデベロッパーズガイドを参考にしよう

 なお、特集内で紹介するプラグイン稼働及び作成環境は、Windows XP Professional上でJ2SE 1.4.2_05をインストールし、Eclipseのバージョン2.1.3にLanguage Packを適用した状態だ。


■Eclipseのバージョンとプラグインの関係
この特集では、Eclipseの本体バージョン2.1を対象としているが、2004年10月現在はEclipse 3.0がリリースされてから年末で半年経とうとしている。しかし、注意したいのは、プラグインによっては2.xのみの対応や、3.0にしか対応していないものがあることだ。その根底には、3.0でサポートされたOSGiにある。今後は3.0対応のプラグインが増えていくと予想されるが、昨今の勢いの土壌からも、枯れた開発環境としてEclipse 2.xが使われていくことも考えられる。そして、2004年10月7日に「IBM Rational Software Development Conference」でも発表されたように、AtlanticではEclipse 3.0ベースの環境となるため、IBMの追い風が活性化へと向かうことが予想に難しくない。

Eclipseは深いプラグイン構造になっている

 まず最初に、Eclipseのプラグイン概要について復習しておこう。基本について詳しく知りたい場合には、特集第1回目を読むことをおすすめする。

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