最近のJavaベンダー動向として目立っているのは、各社からのESB(Enterprise Service Bus)定義。BEAからもコメントが発せられた。
15日、日本BEAシステムズは、米BEA Systemsで新たにCTO就任されたマーク・カージス氏を囲むプレス向けの合同会見を行った。同氏は、AT&Tベル研究所でTuxedo開発に携わった経歴を持ち、1996年にBEAへ入社。2004年8月、CTO就任となった。
カージスCTOは、「BEAは、統合化で他から抜きん出ている。シンプルでありながら、エンタープライズ指向とビジネスイノベーションへフォーカスする点が強みである」と語る。そして、今後最もフォーカスするというアプリケーションプラットフォームスイートの分野についてを軸とし、コメントをした。
最近では、Webサービス間接続が増えている。障害となるものは、IT部門における再考、エンドポイントの管理だと言い、SOAについての動向も語る。
「最近のSOAにおける動向では、システム全体ではなくアプリケーションごとの導入が見られる」とカージスCTO。言葉が先行しがちなSOAについても、明確なアップデートがあると強調し、サービス間接続は現実のものであると印象づけた。
また、「Quicksilver」(コードネーム)は、BEA WebLogic ServerとESBの融合であるとし、他社でESBをソフトウェア技術だと質問されたところを「BEAはデザインモデル。プロプラエタリー(閉鎖的)なソフトウェアであればそうだろう」と差別化を語る。
さらに、Quicksilverの捉えどころとしては、メタデータ呼び出しではなくポリシーを外に位置させるものと表現した。Quicksilverでは、2つのサービス間のつながりで考えた場合、サービスの外で互換マッチングを行う点に強みがあると言及する。
BEAで定義するESBは、オープンスタンダードのみで構成する点が特徴であると言い、HTTP、JMSはもちろん、WS-*などの利用が差別化点であるとプレゼンで示した。
Quicksilverを包括するSOAプラットフォームの「Diamond」(コードネーム)は、「BEA WebLogic Platform」の後継となるもの。「自己修復機能なども備えたユーティリティ化がポイントとなる」とし、Diamondの一部は2005年にリリースされるという。
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