「SP2に10件の脆弱性」とセキュリティソフトメーカーが発表

Windows XP SP2で、10件の深刻な脆弱性が発見された。ブラウズだけでマシンを乗っ取られる恐れがあるという。

» 2004年11月12日 07時43分 公開
[ITmedia]

 企業向けのコンテンツ管理製品提供企業Finjan Softwareは11月10日、MicrosoftのWindows XP Service Pack 2 (SP2)で10件の深刻な脆弱性が見つかったと発表した。これを悪用されるとWebページを閲覧しただけで、リモートからマシンを乗っ取られる恐れがあると解説している。

 Finjanの発表によると、これらの脆弱性が原因で、ユーザーのローカルファイルにリモートからアクセスされたり、SP2の警告メカニズムを回避して、警告が表示されることなくファイルをダウンロードしてしまう恐れがある。

 また、Internet Explorerのセキュリティゾーンに関連して、インターネットからダウンロードしたコードの権限を昇格させることができてしまうという。通常、インターネットからダウンロードしたコードは、ローカルのHDDから実行されるファイルに比べて権限が低くなっているが、これを昇格させることでリモートからのファイル書き込みや実行などが可能になるとしている。

 Finjanでは同社が発見したとする脆弱性について、詳しい情報をMicrosoftに提供し、問題の解決に協力していると説明。悪質なウイルスやワームが作成されないよう、Microsoftが完全にパッチを当てるまではこれら脆弱性に関する技術的詳細は公開しない方針だという。

 「SP2はある程度のセキュリティ機能を提供している。しかし、これは依然として基本的には同じOSであり、エンドユーザーのセキュリティを脅かす大きな欠陥がいくつかある」。同社のシュロモ・トウボウル氏はこう解説、Finjanのセキュリティ製品なら、このような脆弱性から守られたセキュアな環境を提供できるとうたっている。

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