NetBSDベースのOS、CPUとしてPowerPCを採用した二足歩行ロボットSpeecys(スピーシーズ)。その組み立てキットの受注がいよいよ始まった。そこで本稿では、発送直前にうかがった最新のspeecysと、その舞台裏を詳細に報告しよう。
2004年12月6日、スピーシーズは「Speecys(スピーシーズ)ロボットキット」の受注を開始した。価格は、52万2,900円(税込)だ。
この製品は、購入者が自分の手で二足歩行ロボットSpeecysを組み上げるというキットで、ロボットのパーツ類一式のほか、マニュアル、モーション作成用エディタやリモートコントロールソフトなどが同梱されている。
※上記Flashは複数の画像をつないだもので、実際に動作している動画はスピーシーズのホームページで見ることができる
組み立ては、スピーシーズ社内の慣れた者でも1〜2日間はかかり、初心者の場合は1週間かかるとみたほうがいいようだ。また、組み立てに失敗しても組み直すだけで良く、それで壊れることはないという。
完成したSpeecysのスペックは表1のとおりで、外観は図1のようになる。全高約40cm、重量は3.5kg、ニッケル水素専用電池による動作時間は15〜30分間だ。動いている姿を確認したいという方は、次のURLで配布中の動画データを閲覧すると良い。
http://speecys.robo-pro.com/download.html
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ロボット用OSとして開発されたSpeecysOSは、NetBSD 1.xをベースとしている。スピーシーズによれば、つい最近リリースされたNetBSD 2.0は十分に安定するまで時間がかかりそうなため、3.0がリリースされるまでは1.xベースのままの可能性があるという。
また今後、オプションパーツ販売や、Speecysを利用するゲームの開発計画がWebサイトで公開されている。詳細は次のURLを参照してほしい。
http://speecys.robo-pro.com/firmware.html#apli
ここでは、Speecysロボットキットの開発・販売元であるスピーシーズの代表取締役 春日知昭氏、Technical Managemant 宮重正幸氏へのインタビューを掲載しよう。2004年12月、受注が始まったSpeecysが、どのようなロボットなのか分かるはずだ。
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