SAPが顧客獲得の武器として新プラットフォームを計画NetWeaver後の新アプローチ(2/3 ページ)

» 2005年02月01日 20時14分 公開
[IDG Japan]
IDG

カガーマン まさにその通りです。顧客が当社のCRM技術を利用しようとする場合でも、当社のCRMアプリケーションに完全に接続する必要がなくなります。Business Process Platformを通じて提供される再利用可能なコンポーネントを使って独自のアプリケーションを組み立てることができるのです。再利用可能な部品としては、例えば、当社のCRMアプリケーションの注文管理機能などがあります。これは当社のERPシステムに含まれているものと同じです。

――Business Process Platformはアプリケーション開発のスピードアップとリソースの有効活用に役立つだけでなく、SAPの技術をベースとして独自のビジネスアプリケーションを開発する際にも優れた柔軟性を提供するということですか?

カガーマン そうです。当社と顧客の両方にメリットがあるだけでなく、当社のパートナーにとってもメリットがあります。この点は重要です。われわれは顧客が要求するあらゆるアドオンアプリケーションを開発するわけにはいきません。これらのアプリケーションの多くは、市場がそれほど大きくないからです。しかし特定業界向けのローカルアプリケーションの市場がSAPのようなグローバル企業にとっては小さすぎる場合でも、小さなパートナーにとっては巨大な市場であるかもしれません。当社の新プラットフォームは、パートナーがこういったアプリケーションを開発するのに役立つでしょう。

――Microsoftの.NETおよびIBMのWebSphereとの連携はどうなっていますか?

カガーマン 今後も相互運用性を維持します。

――しかも新プラットフォームはオープンなアーキテクチャをベースとするのですね?

カガーマン もちろんです。ユーザーがアドオンの開発でどの言語を使用するかを決められるようにします。開発にはJavaを使わなければならないとか、当社のABAP(Advanced Business Application Programming)でなければならないとかいうのはばかげた議論です。

――Business Process Platformはいつ登場する予定ですか?

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