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» 2005年02月27日 17時28分 公開

ビジネスプロセステストは誰が行うべき?――マーキュリーが指南

マーキュリー・インタラクティブ・ジャパンは、ビジネスプロセステストツールの最新版「Mercury Business Process Testing 8.2」を発表。ビジネスプロセステストの意識改革を図る。

[西尾泰三,ITmedia]

 マーキュリー・インタラクティブ・ジャパンは2月25日、都内でプレスミーティングを開催、同社のビジネスプロセステストツールの最新版「Mercury Business Process Testing 8.2」を発表した。これに伴い、同社が提供する統合QA環境「Mercury Quality Center」も8.2とバージョンアップしている。

 ミーティングには同社代表取締役のウィルソン・タン氏が登場、「2004年度のマーキュリーの売り上げは過去最高の伸び率となり、その中でもアジア太平洋地域では63%の高い成長率となった成長株のマーケットである」と述べ、業績の好調さをアピールした。

タン氏 自社の右肩上がりの成長率に笑みがこぼれるウィルソン・タン氏

ビジネスプロセステストはなぜ重要か?

 Business Process Testingは、Mercury Quality Centerのコアに位置づけられている。同製品が扱う分野であるビジネスプロセステストは、顧客が行う業務の流れ(ビジネスプロセス)がアプリケーションに正しく実装され、正常に動作するか検証するためのもの。

 ビジネスプロセスの多くはITによって自動化されるため、本来であればアプリケーションのテストもビジネスプロセスに沿って実行する必要がある。しかし、現在の一般的なビジネスプロセスのテストといえば、業務設計者の設計仕様書に従ってテスト担当者がテスト設計し、各ステップを構成するプログラムが完成して検証されたあとにその業務プロセスを実行してテストを行う流れとなっている。システムには強いが業務には弱いテストエンジニアがテストを行うため、デザインとテストの間にギャップが生じ、工数の増大や、テストの漏れが生じることになってしまう。

 このため、マーキュリーでは業務に精通した業務設計者がビジネスプロセステストの設計レベルでかかわるべきであると提唱している。Business Process Testingはその考えを具現化したもので、自動テストツールやスクリプトに精通していない業務設計者でもビジネスプロセステストを直接作成可能にするツールであるといえる。

 業務設計者がBusiness Process Testingを使ってビジネスプロセステストを行うというのはどういうことか。たとえば飛行機のチケット予約をオンラインで行うことを考えてみると、「ログイン」、「フライト検索」、「チケット予約」などの流れが考えられるが、このそれぞれのプロセスにおいてビジネスコンポーネントを定義する。そして、それぞれに必要な「入力ボックス」、「選択ボタン」といったオブジェクトを選択してコンポーネントの基本を作成する。そうして完成したコンポーネントをGUI上で並べテストシナリオを組み立てることで、ビジネスプロセステストが自動的に作成され、Quicktest Professionalをエンジンとして実行可能な状態になるわけだ。

Business Process Testing ビジネスコンポーネントのテストステップ作成画面(クリックで拡大)

 こうなると、まったくテストエンジニアに頼らずにビジネスプロセステストが作成できることになる。では、テストエンジニアは何をすればよいのか? 彼らは、ビジネスプロセステストの作成から解放されたことで、マーケティングディレクターの河野真一氏が「インフラの整備」と呼ぶ、ビジネスコンポーネントで使うオブジェクトの用意や、本来の作業である単体テストや結合テストに注力することが可能となる。

 この方式のメリットはほかにもある。これまでは、アプリケーションができあがってくるまでは、テストエンジニアは具体的なQA作業に着手できなかった。それが、アプリケーションの完成を待たずにテストを作成できことになるため、全体の工数を削減できることになるのだ。

 では、こうしたソフトのメリットを最大限に享受できるのはどの分野の開発か。マーケティング部の岡崎義明氏は、「ビジネスプロセスが確立し、パッチやソフトウェアの更新が頻繁に発生するERPやCRMのシステム」での導入が効果が高いと語る。

 価格は、「Mercury Business Process Testing 8.2 日本語版」が32万円(1ユーザー)から。「Mercury Quicktest Professional 8.2 日本語版」が96万円(1ユーザーシートライセンス)から。「Mercury TestDirector for Quality Center 8.2 日本語版」が480万円(5ユーザー)から。いずれも出荷は3月4日からとなっている。

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