データの挿入、削除が繰り返し発生すると、データベースは断片化を引き起こし、性能劣化につながることがある。そのためデータメンテナンスを実施する必要があるが、従来はその時期の判断は、データベース管理者の経験に対する依存が非常に大きかった。
HiRDBでは、これまでも再編成を実施する判断を行うため、視覚的にデータベースの状態を表示するという機能を提供してきた(画面1)。しかし、これでも実際再編成時期を決めるにはデータベース管理者の経験に頼ることになる。
今回、リリースされるHiRDB Version7.2では、新たに「再編成時期予測」機能を提供することで、より的確な時期の判断を支援することができるようになった。つまりこれは、
という機能である。また予測日とともにメンテナンス方法としては次のような、3つの状態に応じて運用管理者に提案してくれる(画面2)。
つまりHiRDBでは、適切なタイミングを図るために、定期的に指定された対象のテーブルやデータ領域を一定の間隔で監視を行い、予測日とその対処方法を管理者へ示すことが可能だ。これらの対処は、どうしてもデータベースに負荷がかかるため、オンラインサービスの停止や、比較的負荷の低い日時を選んで実行する必要がある。しかし、予測日をあらかじめ提示することで、事前に対処する計画を立てることができるわけだ。これにより、問題が顕在化することなく対処ができるだろう。
「自律化実現によって、データベース運用の敷居を下げることができた」と日立では主張している。
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