「独立系ソフトウェアベンダー」を強力に支援するIBMの意図(1/5 ページ)

日本IBMは現在注力している独立系ソフトウェアベンダーの支援について紹介する。目指すのは、アプリケーションの部品化によるエコシステムの構築だ。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

» 2005年04月01日 06時50分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 「5年前に手作りしたシステムはもはや捨てるしかありません」。企業のシステム担当者からはこうした声が聞かれることがある。独自に開発する、いわゆるプロプライエタリなシステムでは、企業活動のある時点での姿に合わせてシステムを開発するため、ビジネス戦略やテクノロジーの進化など、時間の経過とともに移り変わる環境の変化に柔軟に対応することは難しい。

 そこで、「既製品」である業務アプリケーションパッケージを導入することで、将来の環境変化のリスクをアプリケーションベンダーに取ってもらおうというのが、パッケージアプリケーションを導入する理由の1つになっている。そのほか、初めから開発せずに済むことによるスピード化、標準化された運用方法を利用することで、トータルコストを抑えられるなどのメリットもここに含まれる。プロプライエタリからオープンへという意識変化は、すでに広く浸透している。

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