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» 2005年04月06日 16時33分 公開

オープンソースSolarisの意図は? Sun社長が語る

オープンソース参加者の数と質を高めることが目的だ――Sun社長兼COOのジョナサン・シュワルツ氏はSolarisのオープンソース化戦略をそう説明する。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 Sun MicrosystemsがSolarisのオープンソース版を提供する主な意図は、ライバルのLinuxからビジネスを奪うことよりも、むしろオープンソースコミュニティーを拡大することにある。同社の社長兼COO(最高執行責任者)ジョナサン・シュワルツ氏は4月5日朝、カンファレンスでこう語った。

 同氏がOpen Source Business Conferenceで講演したところによると、Sunではさらにオープンソースにコードを寄贈する計画が進行中だという。ただし同氏は具体的にどの技術を提供するかは明かさなかった。

 Sunのオープンソース・フリーソフトへのコミットメントを強調しつつ、シュワルツ氏はSolarisのオープンソース版を提供するOpenSolarisプロジェクトに触れた。OpenSolaris戦略はLinuxユーザーをSolarisに取り込む手段だと考えている人々は、オープンソースコミュニティーに対して限定的な見方をしていると同氏。Sunはこうした見解には同意しておらず、このような考えは、「コミュニティーはいずれかの側につかなくてはならない」という誤った信念を伴っていると同氏は指摘した。

 「私の考えでは、Solarisのオープンソース化はコミュニティーの多様性を広げる」(シュワルツ氏)

 Sunの戦略は、オープンソース参加者の数と質を高めることが目的だと同氏は語った。「この戦略は上昇気運」にあり、OpenSolarisでは100万件以上のダウンロードがあったという。

 SunはOpenSolarisのライセンスとして、GNU GPLよりも、改変コードの開示義務が緩やかなMozilla Public License(MPL)を選んだと同氏。

 フリー・オープンソースソフトは、開発途上国がグローバルネットワークに参加することを可能にすると同氏は語り、「フリーソフトの進化は、テクノロジーの採用障壁がもはや存在しないことを暗に示している」と付け加えた。

 シュワルツ氏はオープンソース・フリーソフトが業界にもたらした変化を取り上げ、Solarisが無料で手に入るなど、10年前に誰が予測しただろうかと問いかけた。またサービスを提供することでフリーソフトから収益を上げる方法についても触れた。

 同氏はGeneral Motorsの自動車向け緊急通報サービス「OnStar」を挙げ、自動車メーカーはいつか、自動車を無料で提供して、サービスで収入を得るだろうという予想まで披露した。

 また同氏は、知的財産問題に対する免責を顧客に提供することの重要さを強調した。ベンダー各社は積極的に自社の製品を支持しなくてはならない、とも。

 Microsoftの名前は出さなかったものの、シュワルツ氏はライバルのソフトメーカーがJava Community Process(JCP)に参加していないことを批判した。「JCPにまだ参加していないのは1社だけだ。それがどこなのか、皆さんのデスクトップを見れば分かる」と、同氏は聴衆のノートPCのほとんどでWindowsが使われていることを指して言った。

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