「デュアルコアOpteron」発表会でAMD64の技術的優位性をアピール

ホテルで開催した発表会では、ベンチマーク結果やデモンストレーションを交えながら、エレガントな設計による真のデュアルコアプロセッサだとアピールした。

» 2005年04月22日 23時58分 公開
[佐々木千之,ITmedia]

 日本AMDは4月22日、報道関係者やパートナー各社を招いて「デュアルコア AMD Opteron プロセッサ」と「AMD Athlon 64 X2 デュアルコア・プロセッサ」の発表会を開催した。

ブルース・ショー氏 米AMD、グローバルエンタープライズマーケティング/事業開発担当ディレクターのブルース・ショー氏

 発表会には米AMDのグローバルエンタープライズマーケティング/事業開発担当ディレクターのブルース・ショー氏が出席し、AMDのデュアルコアプロセッサ技術の概要や、デュアルコアOpteronとAthlon 64 X2の長所を説明した。

AMD64デュアルコアの優位性 AMD64デュアルコアプロセッサの優位性

 ショー氏は、OpteronやAthlon 64のコア技術であるAMD64テクノロジは当初の設計段階からマルチコア化を想定しており、AMDのデュアルコアプロセッサは「エレガントなシステム」であるとした。また、デュアルコアOpteron モデル275(動作周波数2.2GHz)とシングルコアOpteronの最上位製品であるOpteron モデル252(2.6GHz)をそれぞれ搭載した2ウェイサーバを使ったベンチマークテスト結果を示し、70%もの性能向上を達成したとアピールした。

シングルコアOpteronとデュアルコアOpteronの比較ベンチマークテスト 2ウェイサーバを使ったシングルコアOpteronとデュアルコアOpteronのベンチマークテスト

 さらに、AMDのデュアルコアプロセッサは性能が高いだけでなく消費電力も従来のシングルコアプロセッサと同じであり、「最高の電力当たり性能」を提供できることや、CPUファンまで含め、これまでのシングルコアプロセッサのハードウェアプラットフォームをそのままに、差し替えるだけ(BIOSのアップデートは必要)で性能が向上できる、などと説明した。

 会場では、日本ヒューレット・パッカード、やサン・マイクロシステムズ、イージェネラなど、デュアルコアOpteron対応製品出荷を予定するベンダー各社がハードウェアを展示していた。(編集部注:記事初出時に、ベンダー各社の1つとして日本SGIと記載しておりましたが、これは誤りでした。お詫びして訂正いたします)

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