SAPPHIRE:「Mendocino」がユーザーにもたらすメリットとは?(2/2 ページ)

» 2005年04月28日 16時47分 公開
[IDG Japan]
IDG
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―― ユーザーにとってどんなメリットがあるのですか?

ムーア SAPのプロセスをOfficeに取り込むことで、Officeユーザーの環境はより生産的なものになります。この新技術を使って、例えば、請求対象となるクライアントとの会合の予定を作成した場合、SAPは請求先の顧客および請求方法をそのアポイントメントに追加します。これにより、これらのプロセスを一括して管理することができます。このシステムでは、Outlookから自動的にスケジュール/休暇/給与/業務委託管理システムに入ることが可能になります。

例外監視による管理が効率的に

―― アラート機能はどうなるのですか?

ムーア 以前から、当社の業務情報ウェアハウスシステムからのアラートを配信するのにOutlookを利用してきましたが、このプロセスは配信が終わると完了となります。今度は、十分な情報が含まれるアラートを配信することにより、ユーザーが直接ほかのビジネスプロセスに移動して問題を解決できるようにします。例外的なケースを監視する必要があるユーザーの場合には、例外の発生およびそれを解決するプロセスに関連したアラートが配信されるようになります。これらすべてが手軽なインタフェースから利用できるのです。

―― Mendocinoプロジェクトはこの製品で終わるのですか、それともまだ何か出てくるのですか?

ムーア われわれの最初の製品は、スケジュール管理、予算管理、組織管理、交通費/経費管理など幾つかのビジネスプロセスを処理するものになります。将来的には、ほかのOfficeコンポーネントおよびビジネスプロセスとの連携をさらに深める予定です。

―― SAPのNetWeaverとMicrosoftの.NETという両戦略プラットフォームを連携するという両社の合意はどんな役割を果たしたのですか?

ムーア 両プラットフォーム間の相互運用性がなければ、この製品の開発は極めて困難なものになるでしょう。われわれはこの製品を開発する上での基本条件として、この相互運用性を実現する必要があります。

―― SAPとMicrosoftとの新たな提携について疑問を抱いているユーザーに代わって最後にお聞きします。両社は今後も、SMB(中堅・中小規模企業)市場でライバルとして競争するのでしょうか?

ムーア SAPとMicrosoftは今後も、SMB市場で激しい競争を続けるでしょう。今回の新しい共同開発製品は、当社とMicrosoftの両方のミッドマーケットシステムに対応します。



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