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» 2005年05月19日 21時30分 公開

SAP、CRMソフト新版を第4四半期リリースへ

新版では新たなBI機能、電子メール応答管理機能、より直観的なユーザーインタフェースなどが備わる。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 ビジネスアプリケーションベンダーの独SAPは、米国のボストンで開催の同社ユーザーイベント「SAPPHIRE」で5月18日、CRMソフトの新バージョンを第4四半期にリリースすると発表した。

 同社CRM製品管理担当副社長のフォルカー・ヒルデブラント氏によると、新バージョン「mySAP CRM 2005」では、現行のバージョン4.0から幾つかの機能強化が図られる。SAPは今後、新版の名称を、バージョン番号ではなく西暦年数で表していくという。

 ミドルウェア/統合プラットフォームの「NetWeaver」をベースとするこのCRM新バージョンでは、新たなビジネスインテリジェンス機能を提供する。この機能は、先月コペンハーゲンで開催されたSAPPHIREで同社が発表した新製品「mySAP Analytics」によって実現する。

 「当社はこの新しい分析技術を生かす。この技術はSAPの一連の製品に生かされる。顧客とパートナーの関係を管理する上で非常に有用なツールだ」とヒルデブラント氏。

 同氏によれば、SAPはさまざまなマーケティングタスクに組み込み分析機能を加えている。「一般に、製品の販促キャンペーンを行う場合、需要とともにコストも発生する。この新機能によってユーザーは、サプライチェーン管理システムとのより緊密な統合を図って在庫を捕捉すると同時に、財務システムとのタイトな統合による投資効果の算定ができるようになる」(同氏)

 新版にはまた、電子メール応答管理機能が加わる。これにより企業は、自社への問い合わせと外部に対する販促活動を、もっと効果的に管理できるようになるという。

 SAPは1年近く前、Research In Motion(RIM)との間で、無線デバイスのBlackberryにSAPのCRMソフトをバンドルするという契約を結んだが、ヒルデブラント氏によると、SAPは連絡先管理や顧客管理、受注管理など、各種のモバイル機能を提供しつつある。「過去数カ月かけてこうしたアプリケーションのβテストを行ってきた。今まさに提供を開始しようという段階だ」

 新版CRMはまた、銀行向けの新機能を提供するという。「銀行では今日、新規の顧客との契約など、多くの業務が紙で行われている。われわれは、データをキャプチャーし、それをCRMデータベースに自動転送し、ほかのアプリケーションで利用できるようにする電子帳票を開発した」とヒルデブラント氏。

 加えて、新版ではユーザーインタフェースがより直観的になり、例えば分析レポートからオリジナルのレポートに直接たどり着けるハイパーリンクによって、ユーザーは情報を簡単に抽出できるという。

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