FirefoxとIEのエンジン使い分ける「Netscape 8.0」リリース

Netscape 8.0の英語版がAOLから正式リリースされた。タブブラウザになったほか、信頼できるサイトはIEのエンジンに切り替えで表示する機能が加わった。

» 2005年05月20日 08時07分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ機能を強化したブラウザ「Netscape 8.0」(英語版)が5月19日、America Online(AOL)から正式リリースされた。Netscapeサイトから無料でダウンロードできる。

 Netscape 8.0はオープンソースブラウザ「Firefox 1.0.3」をベースとして、FirefoxとInternet Explorer(IE)で使われているレンダリングエンジンの切り替えが可能。ユーザーが手を加えなくても、信頼できる既知のサイトは最大限に利用できる設定に、潜在的な危険がある未知のサイトは最大限の安全を保つ設定に切り替わる。

 Web閲覧に当たり、Netscape 8.0ではそのサイトが「ブラックリスト」または「ホワイトリスト」に登録されているかどうかを自動的にチェック。ブラックリストはウイルスやフィッシング詐欺などに使われているサイト情報が継続的に更新され、ホワイトリストではVeriSignとTRUSTeが認定している正規サイトをリストアップしている。

 サイトがどちらのリストに登録されているかによって、ブラウザのセキュリティ設定とレンダリングエンジンが自動で切り替わる仕組み。危険なサイトでは警告画面が表示されてアクセスを遮断、危険な機能を停止させる。

 どちらのリストにも登録されていない場合は通常のFirefoxと同様に機能する。Webサイトの中にはIE向けに最適化されているものも多いため、ページが適切にレンダリングされない場合は、ワンクリックでIE方式のレンダリングに切り替え可能。ユーザーのプリファレンスはブラウザで記憶するため、操作は1度で済むという。

 このほかの機能強化として、タブブラウジングと「ホームタブ」のグループ化機能、RSSフィード、プライバシー強化、フォーム入力/パスワード管理機能などが盛り込まれている。OSはWindowsに対応している。

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