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» 2005年05月25日 19時13分 公開

IBM AP TotalStorage Customer Summitレポート:ビジネスの継続性確保にも使えるILMの考え方

「IBM AP TotalStorage Customer Summit」では、ビジネスの継続性という観点からプレゼンテーションが行われた。コストと継続性確保のバランスの最適化にILMが使える、とリッフェ氏。

[堀哲也,ITmedia]

 アジア太平洋地域のカスタマーを集めて行われた「IBM AP TotalStorage Customer Summit」では、5月25日、ビジネスの継続性という観点からプレゼンテーションが行われた。ビジネスの継続性の確保は、企業が事業を行う以上避けては通れない課題。ダウンタイムのゼロの実現は理想だが、そのためにはリモートサイトを用意するなど、予算的な制約に突き当たる。コストと継続性確保のバランスが重要となってくる。

ロン・リッフェ氏 「事業を行っているからには、ビジネスの継続性の確保は避けては通れない課題」と話したリッフェ氏

 米IBM TotalStorageソフトウェア戦略ディレクターのロン・リッフェ氏によると、継続性の確保のためには3つの観点から考えていく必要があるという。(1)リカバリタイム、(2)リカバリポイント、そして(3)コストだ。リカバリタイムは、復旧までにどれだけの時間を許容できるかという尺度で、リカバリポイントは、復旧の際どの時点まで戻れるか、というもの。これら2つは、当然ゼロに近ければ近いほど、ビジネスの継続性は高くなる。

 だが、最後のコストという点から考えれば、「いかにこれら2つがゼロとなっても高価であれば意味がない。保険と同じで、どこまでお金をかけられるか、このバランスが大切になる」とリッフェ氏。

 このバランスを考える際に有効に利用できるのが、情報ライフサイクル管理(ILM)の手法という。価値に応じて情報を格納する媒体を最適化するものだが、情報の価値のカテゴリ化を行うため、これを継続性確保のレベルにも適用していくことが可能になる。

 高価につくが高い継続性を確保できる方法、それほど高価ではないが中程度の継続性を確保できるもの、そして安価だが継続性が高くないもの――と、カテゴリ化した情報に応じて適切なコストをかけ、全体としてコストの最適化を図るわけだ。

 この考えの下、IBMでは、可用性の高さとコストの観点から、「コンティニュアスアベイラビリティ」「ラピッドリカバリ」「バックアップ/リカバリ」と段階付けして、ソリューションを提供しているという。TotalStorageプラットフォームや「Tivoli Storage Manager」「SAN File System」、「SANボリュームコントローラー」、非同期レプリケーションを可能にする「Global Mirror」などを、必要に応じて活用する。

 今回のテーマはストレージの仮想化となったが、ストレージ環境が簡素化されていれば、コストを抑えながらのビジネス継続性の確保も行えるなど、メリットは大きい。「みなさんには、早くオンデマンドストレージ環境に進化してほしい」とロッフェ氏は顧客に訴えた。

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