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» 2005年06月09日 01時43分 公開

あなたが知らないインテル

インテルは「インテル テクノロジ・ショーケース」で、年内の登場も予想されるItanium系デュアルコアCPU「Montecito」など最新のプロセッサを公開した。

[西尾泰三,ITmedia]

 インテルは6月8日、Interop Tokyo 2005が開催されている幕張メッセのすぐそばにあるホテルにて「インテル テクノロジ・ショーケース」を併催、次期IA64プロセッサ、Montecito(コードネーム)など最新のプロセッサを公開するとともに、同社が提供するプラットフォーム技術を紹介した。

平野浩介氏

 インテルのエンタープライズ&ネットワークソリューションズ本部プラットフォーム&ソリューション統括部長、平野浩介氏は同社のエンタープライズ・プラットフォームへの取り組みについて、単にテクノロジやアーキテクチャ、プラットフォームだけでなく、それらの技術の標準化、さらにはエコシステムの構築といった部分まで手がけること、と簡潔に説明した。

 同氏は、これをサーバというプラットフォームに落とし込んでみると、技術としては、「コアとスレッド」「仮想化」「RAS」「システム管理」「I/Oとメモリ」「電力管理」の6分野に分類できると話す。この6分野を具体的な技術と関連づけてみると、次のようになる。

分野 技術
コアとスレッド ハイパースレッディング・テクノロジ
デュアルコア/マルチコア技術
仮想化 バーチャライゼーション・テクノロジ
RAS Pellstonテクノロジ
システム管理 インテル アクティブ・マネジメント・テクノロジ
I/Oとメモリ インテルI/Oアクセラレーション・テクノロジ
電力管理 Speedstepテクノロジ、
デマンド・ベース・スイッチング

 同氏はItanium 2の現状について、「2004年の売り上げは前年比3.7倍、出荷台数で2.8倍という急成長を遂げた」と市場が拡大していることを挙げ、現状のプロセッサのパフォーマンスを向上させたものを投入することで、更なる拡大を期待していることをうかがわせた。

 その役目を担うのが年内にも登場が予想されるMontecitoだ。Montecitoが現行のItanium2と大きく異なるのは、デュアルコア化の部分だけではない。システムバス(FSB)が400MHzから667MHzに高速化されているほか、マルチスレッド機能の向上による並列化効率のUP、コアの動作クロック周波数の向上といったプロットフォーム全体でのパフォーマンスの向上が図られている。

 このMontecitoに対し、いち早く取り組んでいるのが日立製作所である。同社は2005年3月にItanium 2向けのFSB 667MHzに対応したチップセットを開発したことを明らかにしており、「Intel Developer Forum Spring 2005」でも展示していた。

秋元一泰氏

 この日ゲストとして登場した日立製作所エンタープライズサーバ事業部第二サーバ本部長の秋元一泰氏は、同社の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」(関連記事参照)のブレードサーバモジュールでは前述のチップセットを使うことですでにMontecitoレディであることを強調、加えて8wayのSMP構成が取れることや、InfiniBandによるノード間の高速接続、同社独自の自動並列化支援ツール「PPGen」(Parallel Program Generator)、ソフトウェアでの仮想化に比べてオーバーヘッドが少ないハイパーバイザー型の仮想化技術などを強みとして挙げ、市場における競争優位性をアピールした。

 そのほかのプラットフォームについても同様に説明された。デモでは、2006年第1四半期のリリースが予定されている次世代Xeon「Dempsey」(コードネーム)をベースとするデュアルコア・プラットフォーム「Besley」を搭載したマシンを登場させ、デュアルコア・プロセッサの2way構成に各コアでハイパースレッディングが実行された結果、8スレッドが同時実行されている様子を披露した。

Dempsey Dempseyを搭載したPCのタスクマネージャ(OSはWindows Server 2003)では、8スレッドが確認できた

 秋元氏同様ゲストとして登場したエッチ・アイ・ティー代表取締役社長の英憲悦氏は、“Irwindale”ことL2キャッシュ2Mバイト版のXeon 3.6GHzとデュアルコアCPUであるPentium D 840 3.2GHzのベンチマーク結果の比較を示した。それによると、LINPACK HPLで10GFLOP超の値を出しているPentium Dは、Xeon 3.6GHz 1CPUの約1.6倍程度のパフォーマンスとなっていた。ほかのベンチマークの結果など詳細については、同社のWebサイトが詳しい。

ベンチマーク 高いパフォーマンスを示したPentium D 840

 展示会場では前述のMontecitoやDempseyのほか、Pentium Extreme EditionおよびPentium Dの「Smithfield」、その次期コア「Presler」、次期モバイルPC向け65nmプロセスデュアルコア「Yonah」が公開されていた。

そろい踏みした最新のプロセッサたち

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