エンジニアであると同時にビジネスパーソンたれ一歩先を行くSEの「頭の使い方」(1/4 ページ)

一歩先を行くSEの「頭の使い方」を考える。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

» 2005年06月13日 01時28分 公開
[山崎 将志(知識工房),ITmedia]

  山崎 将志(知識工房 代表取締役)

 最近、SEの知識力向上の話題がホットだ。IT系の専門誌、Webサイトを見れば、ITSS(ITスキル・スタンダード)、各種ツールに関する技術知識(パッケージ、ネットワーク、データベース等)、あるいは、業務知識などの獲得を支援する情報が満載だ。

 こうした知識は非常に重要である。しかしながら、それだけでは将来のキャリアプランを考えると、かなり不安である。

 理由は以下の3点である。

技術知識はすぐに陳腐化する

 1つには、技術に関する知識はすぐに陳腐化することである。

 今はビジネスコンサルタントをやっている私も、実は社会人1年生の滑り出しは「COBOL」のプログラマーだった。PCのOSはMS-DOS。LAN環境はNETWARE。そのうちWindows3.1が出てきて、「PC通信」なるものが出現。つなぐためには、9600bps? のモデムを電話線につなぐ。そのうちインターネットが話題になり、「ソケット」なるものを苦労してPCにインストールして、「モザイク」でWebを見ていた。

 読者の中には、いったい何を言ってるのか、さっぱりわからない方もいらっしゃるかもしれないが、たかだか10年ちょっと前の話だ。雑談中の昔話としては面白いが、ことオカネを稼ぐには、今となっては全く役に立たない知識である。技術者として生き残っていくためには、進化し続ける技術を、常に自分の中にアップデートしていなければならない。これを継続するのは相当の努力を要する。

 さらに言えば、顧客と技術者との間の、情報ギャップが小さくなってきていることもある。

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