エンジニアであると同時にビジネスパーソンたれ一歩先を行くSEの「頭の使い方」(4/4 ページ)

» 2005年06月13日 01時28分 公開
[山崎 将志(知識工房),ITmedia]
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PCの画面ではなく人に向かって仕事せよ

 PCに向かって仕事をするのではなく、人に向かって仕事をすることである。

 具体的には、システム開発のより上流工程において、顧客接点で部下を持って仕事をするポジションをとることである。それには、エンジニアであることに加えて、「ビジネスパーソン」としての基礎スキルが必要になる。

 ビジネスパーソンの基礎スキルは実に幅広いが、SEが基本中の基本として身につけておきたい思考技術を3つ選べといわれたら、以下を挙げる。

  •  顧客や部下と効果的なコミュニケーションをするための「論理的思考力」
  •  新商品の開発や、チーム内の問題解決に必要な「発想力」
  •  そして顧客とともに考え、スピーディな合意形成を測るための「会議力」。

 これら3つのスキルは、いわば仕事の「OS」にあたる部分である。技術の知識を「アプリケーション」にたとえると、アプリケーションを効果的に動かすためには、まずは高度かつ安定的なOSを身につける必要がある。基本的な思考技術を身につけることで、技術の知識もますます生きてくるだろう。

 それに、思考技術は、一度身につければ陳腐化するリスクがない。「論理学」は2400年前のアリストテレスの時代から、その基本部分は変わらない。

 これから3回にわたって、3つの思考技術についてご紹介していく。「一歩先行くSE」として勝ち組に入ることを目指す方、ぜひご一読いただきたい。

 次回は「論理的思考力」を取り上げることにする。

山崎 将志


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