スパイウェアで訴えられたIntermix、750万ドルの支払いで基本合意

スパイウェアの配信で提訴されていたマーケティング会社Intermixが和解を取り付けた。アドウェアの配信は中止するが違法行為を認めてはいない。

» 2005年06月16日 08時05分 公開
[ITmedia]

 スパイウェアを配信したとしてニューヨーク州検察から訴えられていた米大手インターネットマーケティング会社Intermix Mediaは6月14日、和解に向けて同社から州に750万ドルを支払う内容の基本合意が成立したと発表した。

 ニューヨーク州検察は4月、Intermixがスパイウェアやアドウェアを密かにユーザーのPCにインストールしていたとして、虚偽広告と詐欺的な事業慣行を禁じた州法に基づいて提訴。同社がスクリーンセーバーなどのソフトと一緒にポップアップ表示や広告ツールバー表示プログラムを配布していたと訴えていた。

 Intermixは和解条件として、3年間で750万ドルを支払うとともに、アドウェア、リダイレクト、ツールバープログラムの配信を恒久的に中止すると表明。ただ、違法行為や責任を認めたわけではないと強調、それが最終合意にも盛り込まれることを期待すると述べている。

 今後両者の間で和解条件の細部について合意を結び、裁判所の承認を経て、向こう数週間以内にも最終的な和解が成立する見通し。

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