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» 2005年06月18日 01時22分 公開

Interview:データセンターでRHELではなくSLESを選ぶ理由 (2/2)

[西尾泰三,ITmedia]
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エド NovellのLinux戦略がカスタムフォーカスであることがよく分かる発表ではないかと思います。ユーザーはOSだけでなく、その上で動作するミドルウェアのサポートも期待しています。NovellがVCPのようなスタックを定義することで、ハードウェアからOS、そしてアプリケーションまで一貫してサポートします、と言えるようになるのです。

ITmedia 最初の段階で認定されているOracleとJBossについてはまぁ良いとして、サーバがHewlett-Packard(HP)のブレードサーバ「BL20p」「BL30p」というのが理解できません。同じHPのサーバでもProLiantなどをまず認定すべきでは?

エド パートナーの優先順位がそこに現れていると理解するのが良いと思います。これは私見ですが、モジュールベースでダイナミックプラットフォームであるブレードサーバは仮想化やグリッドの考え方にもうまくピタリとはまるので、データセンターには最適なハードウェアだと各社が考えていると想います。

ITmedia 4月には中国の大手Linux企業のChina Standard Software(CS2C)と提携しましたが(関連記事参照)、中国における展開をどう考えていますか?

エド これはわたしからはお話できない部分もありますが、Linux、特にデスクトップの領域で中国市場は注目すべき地域です。Novellとしての戦略もありますが、パートナーのそれに引っ張られる形で進んでいる部分もあります。

ITmedia これまでNovellは中国市場に数度進出を試み、そのたびに跳ね返されてきましたよね。今後はどんなビジョンで中国市場に正対するのでしょう。

エド 確かにこれまではチャレンジングなものでした。中国に限りませんが、現地でビジネスを進めるにはさまざまな支援が必要です。しかしこれまではパートナーとのコミットメントが必ずしも強いとはいえない部分もありました。それが大きく変わりつつあります。

 わたしたち以上にパートナーが中国市場に対してアグレッシブに動いていることは興味深いです。例えば、インテルのホワイトボックスのビジネスは中国にシフトしつつあります。パートナーと共に歩むことで、Novell自身がチャネルを構築するより早くマーケットに進出できます。

ITmedia HPのエフレイン氏もアジア、とりわけ中国はホットなマーケットであるという旨の話をしていましたが、それはNovellも同じ理解であると?

エド 伝統的な北米などのマーケットでは、UNIXからLinuxへの移行という形で予算が割り振られるのでしょうが、アジア市場では新規の投資、新しいビジネスへの期待ということで大きな違いがあります。新規の顧客を開拓する「グリーンマーケット」だという意味では「Hottest Market」です。

水面下で動き出した計画

ITmedia 5月には、SUSEの元社長であったリヒャルト・ザイプト氏が辞任しましたが(関連記事参照)、こうした動きはSUSE LINUX事業の移行と統合が完了したと見るべきか、それともNovellとSUSEの水は混じり得ないと考えるべきなのでしょうか?

エド はい。2社の統合は完全に終わりました。その「水」という話ですが、SUSEという会社は、テクノロジーの企業であり、R&Dの企業でもあります。エンジニアリング、R&Dについては統合が終わり、非常に良い形で仕事ができています。リヒャルト氏はセールスの組織の統合において苦労もあったかもしれません。同氏の後任となるロン・ホブセピアンが今後さらにセールスの組織を強力にまとめ上げていくことでしょう。

ITmedia Novell Linux Desktop(SLD)も含め、エンタープライズ系の用途にカテゴライズされる製品についてはきれいなスキームができているようですが、コンシューマラインのSUSE LINUX Professional(SLP)については、正直その存在価値がよく分かりません。Fedoraのような形態を考えたりはしないのですか?

エド これはまだ発表していないのですが、Fedoraのようなプレゼンスを持つ上で非常に意義のあるプランを考えています。詳細については何も話せませんが、SLES 10がリリースされるころにはその全容も見えてくるでしょう。われわれがこの部分に非常にセンシティブに取り組んでいることはこの会話から読み取っていただければと思います。



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