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» 2005年06月27日 00時00分 公開

「コンセント、抜けてます。」:どうしてそこまで使えない?

この記事は秀和システム社発刊の書籍『コンセント、抜けてます。』の一部を許可を得て転載しています(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

[栗林 彰,ITmedia]
秀和システム

 新型ウィルスが大量発生すると、SEはてんてこまいです。あちこちのクライアントから感染報告がやってきます。全部まわって処理しなきゃならないような状況なのに足をひっぱる人がいます。

 新型ウィルスが出たとかいっても、普段から感染防止措置を施していればそうそう引っかかるわけがないのです。感染するのは主に人的な問題でして、だいたい想像力が足りないのです。「まさかそんなことになるとは」とかあとで言いますが、これやったらどうなるかくらいの予測をつけてからやってほしいわけです。

 もっとも、クライアント先の人たちは基本的に素人さんですから、プロ並の予測能力を身に付けろといっても無理があります。だから感染報告があとを絶たず、それを処理してまわらないといけないわけですが、そういう作業の最中に、よりによって自分の上司が感染して、社内LANにワームを撒き散らしたりしてくれます。切羽詰った声で電話してきて「やられた! すぐなんとかしてくれ」というわけですが、こっちは現場で作業中。

 そのくらい自分でなんとかしろと思います。てゆーかおれじゃなくても誰かいるだろうと言うと、ほかの者は忙しそうだから頼めないと言いやがります。じゃあおれは暇だとでも?? と思いっきり反論したくなります。

 大体、何のために客先に出てるのかということすら考えつかないようです。もちろんそんなことは現場では言えません。上司がウィルスにやられたなどと言えば、会社全体の信用失墜になります。どうやって現場を抜け出すか考えるのも面倒です。高校生じゃあるまいし、「親が急病で」等の言い訳は使えません。といって事実を告げたら大問題です。

 そもそも、現場での作業が終了しないかぎり、抜けられないのは明白ですし、そうこうしているうちに何度も電話がかかってきます。「電源落としておれの帰りを待て」というしかありません。しかし「おれもパソコン使いたいんだよ、早くなんとかしてくれ」などとぬけぬけと言いやがります。まるでこっちに非があるかのような言い方です。現場を脱出する言い訳もありませんから、「もうすぐ帰ります」とそば屋の出前状態で待たせておくしかありません。

 だいたい自分の上司だと言い張るくらいなら、そのくらいの対処方法は身に付けておいてほしいものです。新型が出るたびにやられるのでは、コンピュータ系技術者としてどうかと思われます。

プロならば ウィルスくらいは対処して

栗林 彰(くりばやし あきら)

もちろんペンネーム。都内に生息。年齢不詳。性別不明。むかーしアングラ関係の本を書いていたが、しばらく引退。ここ最近ちょろちょろとまた活動中。前職はSEとのうわさがあるが、本人は否定。

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