この記事は秀和システム社発刊の書籍『コンセント、抜けてます。』の一部を許可を得て転載しています(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)
大型のシステムを備えるマシンルームには人間には厳しいくらいの空調が入っています。真夏だとコンピュータ内温度を低く保つため、鬼のような冷房を入れるのです。
温度上昇によるシステムダウンを招かないよう、マシンルームは常に20〜25度くらいに保つように空調が入っています。そんなわけですから、夏場にメンテしていると寒くてガタガタいってきます。マシンルームに入るのに半そで1枚というのはかなり自殺行為です。というか耐えられません。厚着しても指先は剥き出しですから、当然冷えまくります。まともなところですとマシンルームは飲食禁止ですので、コーヒーなどで手を温めることもできません。
ちなみに、冬場はもっと寒くなります。冷えないように暖房を入れるなどということはしません。結露しない限り、寒ければ寒いほどコンピュータにとっては具合がいいので、人間のことなんかしったこっちゃない状態です。どうしようもないので、防寒装備に使い捨てカイロをしのばせ、さらに薄手の手袋をしてキーボードを打つような状況もあります。
小規模なシステムだとオフィスの一角にマシンがぽつんと置いてあるだけですので、空調は人間用になっています。仕事としては大きなシステムのほうがオカネになりますが、メンテするのはいろいろな意味で小さいシステムのほうが楽です。
栗林 彰(くりばやし あきら)
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