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» 2005年07月29日 01時48分 公開

Ottawa Linux Symposium 4日目リポート (5/5)

[David-'cdlu'-Graham,japan.linux.com]
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なぜLinuxを使うのか

 onlamp.comに、今年のOLS第1日について、アンディ・オーラム(Andy Oram)氏の評が載っている。わたしは、ここで、その評に対して異を唱えたい。オーラム氏は、OpenOffice.orgのメモリ使用量に関する批判に対して、「それ自体に固有の価値があるからこそLinuxを使うのだと考えている参加者がいる。彼らは、人々が何かを行う際に使うアプリケーションのためのプラットフォームとしてLinuxを見ていない」と述べている。しかし、Ottawa Linux Symposiumはカーネル領域のカンファレンスであって、ユーザー領域の開発者のためのカンファレンスではない。彼らにとってこそ、Linuxは、多くの場合、固有の価値を持つものでしかないのだ。それは、まさに、Linuxはそれ自体が良いという、視野の狭い技術的見方の故である。オペレーティング・システム自体の開発ではなく、一般ユーザー向けにソフトウェアの実用を模索しているようなカンファレンスなら、同じオタワで開かれるDesktop Summitなどに行くべきである。同様のLinuxカンファレンスは、世界中で開催されている。

 最後に、付言しておきたい。OLSは知識を共有する場である。手練れのカーネル開発者も、小さなパッチを1つ報告しただけの人々に混ざって会場を巡っている。群れることもなく、コミュニティーの有名人を指さす者もいない。OLSは開発者とその関係者のカンファレンスであり、誰もが提供すべきものを持ち、まだ知らないことを学ぼうとしている。OLSは、あらまほしき姿のカンファレンスなのである。

 7年間、このカンファレンスを適切に運営し適切な規模と参加しやすい日程(朝の8時半にセッションを始めるようなカンファレンスなど他にはない)を守ってきた運営関係者の努力に拍手を送りたい。そして、これからも続くことを願う。

 96のセッションと公式イベントが組まれた今年のLinuxシンポジウムで、わたしは23のセッションに参加し、42ページの手書き資料を受け取った。今回の一連の記事で取り上げたのはそのうち15セッションである。紹介できたのはごく一部だけだが、お楽しみいただけただろうか。

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