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» 2005年08月31日 15時30分 公開

Hack!Hack!Hack! Giga LANDISKをDebian化 (4/4)

[吉村圭太郎,ITmedia]
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仮インストール済みOSの起動テスト

 仮インストール状態のOSが正常に起動するかテストを行います。再起動を行い、"+"が表示された直後から[Ctrl]+Cキーを押していると「RedBoot> 」プロンプトで停止します。「RedBoot> 」プロンプトでは順次次のように入力してください。なお「exec」から 「mem=128M@0xa0000000"」までが1行で、合計3行になります。スペースの都合上、途中で改行されていますが、1行分ずつコピー&ペーストするなどして間違いのないように気をつけてください。


load hda1:/initrd -r -v -b 0x00800000 -m disk
load hda1:/zImage -r -v -b 0x00012000 -m disk
exec -c "root=/dev/hda6 initrd=0xa0800000,8M rw console=ttyS0,115200 mem=128M@0xa0000000"

 正常に起動し、ログインプロンプトが表示されたはずです。rootでログインした後にシャットダウンしてください。

母艦のLinuxPCでファイルシステムを再配置する

 Giga LANDISKからHDDを取りはずし、母艦となるLinuxが入ったPCに接続してください。なお、以下ではUSBの変換アダプタを用いて接続した場合(/dev/sda)を想定した記述となっていますので、適時読み替えてください。

 まず、HDDの2、6番パーティションをマウントします。


# mount /dev/sda6 /media/usbdisk3/
# mount /dev/sda2 /media/usbdisk1/

各パーティションをフォーマットする下準備のため、データ用パーティションに仮インストールしたシステムを取得します。


# tar cCfps /media/usbdisk3/ root.tar bin dev etc initrd lib media mnt proc root sbin srv sys tmp
# tar cCfps /media/usbdisk3/ home.tar home
# tar cCfps /media/usbdisk3/ usr.tar usr
# tar cCfps /media/usbdisk1/ usr.local.tar usr/local
# tar cCfps /media/usbdisk3/var var.tar ./

 フォーマットするため、2番と6番パーティションをいったんアンマウントします。


# umount /media/usbdisk1/
# umount /media/usbdisk3/

 下記コマンドで2、5、6番パーティションを初期化します。


# mke2fs -j /dev/sda2
# mke2fs -j /dev/ada5
# mke2fs -j /dev/ada6

 初期化した各パーティションを下記コマンドでマウントします。


# mount /dev/sda2 /media/usbdisk1/
# mount /dev/sda5 /media/usbdisk2/
# mount /dev/sda6 /media/usbdisk3/

 /に割り当てる領域が狭いため、/home、/opt、/usrは/varに逃がします。そのため/にそれらへのシンボリックリンクを作成しておきます。


# ln -sf /var/home /media/usbdisk1/home
# ln -sf /var/opt  /media/usbdisk1/opt
# ln -sf /var/usr  /media/usbdisk1/usr

 いったんアーカイブに取得しておいたシステムを展開します。


# tar xCfps /media/usbdisk1/ root.tar
# tar xCfps /media/usbdisk3/ var.tar
# tar xCfps /media/usbdisk3/ home.tar
# tar xCfps /media/usbdisk3/ usr.tar
# tar xCfps /media/usbdisk3/ usr.local.tar

 fstabの設定を最終版に変更します。


# cat > /media/usbdisk1/etc/fstab << EOF
/dev/hda1        /boot        ext3    defaults    0    0
/dev/hda2        /            ext3    defaults    0    0
/dev/hda6        /var         ext3    defaults    0    0
/dev/hda5        /var/tmp     ext3    defaults    0    0
proc             /proc        proc    defaults    0    0
EOF

 各パーティションをアンマウントします。


# umount /media/usbdisk1/
# umount /media/usbdisk3/

 以上で母艦での作業は終了です。HDDを取りはずしてください。

Giga LANDISKでの最終作業

 HDDを再度Giga LANDISKに戻し、起動します。以下では、Debianのパッケージ管理ユーティリティであるaptの設定を行います。初期状態ではaptコマンドの設定ファイルが配置されていません。本来設定ツールで半自動作成されるはずですが、ここでは手動で作成します。


# cat > /etc/apt/sources.list << EOF
deb ftp://ftp.jp.debian.org/debian/ sarge main
#deb ftp://ftp2.jp.debian.org/debian/ sarge main
deb ftp://ftp.debian.org/debian/ sarge main
deb-src ftp://ftp.jp.debian.org/debian/ sarge main
#deb-src ftp://ftp2.jp.debian.org/debian/ sarge main
deb-src ftp://ftp.debian.org/debian/ sarge main
deb http://security.debian.org/ sarge/updates main
EOF

 sources.listを作成後、次のようにしてaptのデータベースを更新し、既存パッケージが更新されていればそれを適用しておきます。


# apt-get update
# apt-get upgrade
# apt-get dist-upgrade

 sarge時点ではデフォルトのMTAはeximです。そのためpostfixに変更します。なお、この作業はeximの設定を理解している、またはローカルあてのメールしか配送する必要がない場合はこの作業を行う必要はありません。


# apt-get install --purge postfix postfix-pcre procmail

 パッケージ管理システムであるaptが利用可能になったことで、さまざまなパッケージのインストールやアップデートを行えますが、ここでは、リモートメンテナンス用にssh、ファイル共有のためにsamba、そのほかモジュール管理用のツールなど細々としたユーティリティをインストールします。


# apt-get install sshd locales samba hdparm apmd sharutils less jless binutils module-init-tools

 ここで、aptで作成したテンポラリファイルを下記コマンドで削除しておきます。


# apt-get clean

 次に、LED、ブザー、電源ボタンの設定を行います。次のようにLED、ブザー、電源ボタンの管理プログラムを起動するスクリプト(rc.HDL-G)を/etc/init.d/以下に作成します。


# cat > /etc/init.d/rc.HDL-G << EOF
#! /bin/sh
#
PATH=/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin
# Load drivers
/usr/local/sbin/leddrv_load
/usr/local/sbin/buzdrv_load
/usr/local/sbin/btndrv_load
# Daemons
/usr/local/bin/buttond
# set LED/BUZ
/usr/local/bin/ledcont bright 0
/usr/local/bin/ledcont stson
/usr/local/bin/buzcont 1 100 1
#End
EOF

 OS起動時に上記スクリプトを起動させるため、下記コマンドでシンボリックリンクを作成します。


# ln -sf /etc/rc2.d/S99z.HDL-G ../init.d/rc.HDL-G

 非常にかけ足での解説となりましたが、以上で設定は終わりです。Debian Lifeを楽しんでください!

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