日本SGI、東北大学流体科学研究所の「次世代融合研究システム」を受注

日本SGIは東北大学・流体科学研究所から「次世代融合研究システム」を受注した。同システムは流体科学分野の研究システムとして国内最大級となるもので、11月の本番稼動を目指す。

» 2005年09月06日 18時21分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは9月6日、流体科学に特化した研究所として著名な東北大学・流体科学研究所から「次世代融合研究システム」を受注したことを明らかにした。同システムは流体科学分野の研究システムとして国内最大級となるもので、11月の本番稼動を目指す。

 今回受注した次世代融合研究システムは、スーパーコンピュータ本体(日本SGIの「SGI Altix 3700 Bx2」とNECのベクトル並列計算機「SX-8」の組み合わせ)のほか、ビジュアライゼーションサーバ「Silicon Graphics Prism」、2次外部記憶装置、データアーカイブ装置などで構成されるもの。システム全体では合計1280CPU構成、メインメモリは14Tバイトのシステムとなる。また、国内最大級となる1ペタ・バイト(PB)の超大容量のストレージ環境も同時に構築、各システムや装置は、高速ネットワークで相互に接続され、SAN環境で日本SGIの共有ファイルシステムSGI CXFSと、NECのグローバルファイルシステム(GFS)を利用して大規模データのファイル共有を実現している。

 「SGI Altix 3700 Bx2」を使った国内の大規模システム案件としては、2005年2月に東大物性研究所に納入したシステムがあるが(関連記事参照)、今回の発表も規模としてはそれに比肩するもの。東北大学・流体科学研究所ではこれまでにも日本SGIのサーバを利用した大規模なシステムを構築してきたが、可視化まで考慮したシステムを今回新たに構築することで、独創的な実験研究とスーパーコンピュータによる計算研究を一体化した「次世代融合研究手法」のいっそうの推進を図る考えだ。

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