ビジネスインテリジェンスの推進要因特集:データ経営でビジネスを制す(3/5 ページ)

» 2005年09月07日 06時23分 公開
[栗原 潔,ITmedia]

推進要因2:ツールの集約/標準化

 BIの主役はエンドユーザーである。結果的に多くのBIプロジェクトがエンドユーザー主導で行われる。これ自体は問題ではない。しかし、往々にして、これはBIツールの選択が特定部門の都合だけで近視眼的に決められてしまうという結果を生んでしまう。BIに対して積極的である企業ほど、社内に多数の異なるBIツールが乱立して管理不能な状態になるという皮肉な結果が生じている。

 このような企業の中で先進的なグループは、BIツールの標準化の動きに出ている。もちろん、単にツールを共通化するだけではなく、データ基盤も共通化し、よりデータの品質を高めるというイニシアチブも同時に行うのである。これにより、BIの価値はますます高まり、単にスプレッドシートの延長と言うだけではなく、企業の戦略的武器としての位置づけを明確にしていくことになるだろう。

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