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» 2005年09月29日 23時15分 公開

やっぱりPDFとFlashは統合? アドビCEOが語るマクロメディア統合計画

米アドビシステムズのCEO、ブルース・チゼン氏が来日。マクロメディア合併後の同社の方向性について語った。

[垣内郁栄,@IT]

 米アドビシステムズのCEO、ブルース・チゼン(Bruce Chizen)氏は9月29日会見し、今秋にも統合するマクロメディアについて、「アドビのPDFとMacromedia Flashを組み合わせて、素晴らしいユーザー体験を提供する“エンゲージメント・レイヤ・プラットフォーム”を実現できる」と述べ、PDFとFlashを統合する可能性を示唆した。

 チゼン氏はマクロメディアのサーバ製品である「Macromedia Flex」やコミュニケーションツール「Macromedia Breeze」についてもアドビのサーバ製品との連携や統合を目指す考えを示した。

チゼン氏 米アドビシステムズのCEO ブルース・チゼン氏。米アドビは日本法人の新社長を選定中。「米本社の要求条件は高い」

 「司法省や当局の規制で詳しくは述べられない」として、チゼン氏はPDFとFlashの統合について詳細を語らなかった。しかし、「こういうことを望むということであればいってもよい」としたうえで、「将来的にPDFとFlashのよいところを兼ねそろえたエンゲージメント・レイヤ・プラットフォームを実現したい」と述べた。

 エンゲージメント・レイヤ・プラットフォームは「携帯電話やデジタル家電などあらゆるコンピュータに対応する高い拡張性を備える技術」で、「カスタマやISVがこのプラットフォーム上でさまざまなソリューションを構築できる」と語った。

 チゼン氏はサーバ製品の統合についても「マクロメディアのサーバ製品がアドビのLiveCycle製品に加わることに大きく期待している」と述べ、前向きな姿勢を示した。

 「具体的なコメントは控える」としながらもチゼン氏は、「LiveCycleとマクロメディアのサーバ製品の統合の例は示せる」として、Flashを使ったリッチクライアント環境を実現するマクロメディアのプレゼンテーションサーバ、Macromedia FlexとLiveCycle製品を連携させる使い方を説明した。「リアルタイムに変化するさまざまなビジネスチャートやグラフィックスをドキュメントの中に表示させたドキュメントワークフローが可能になる。これは可能性の1つ」

 また、マクロメディアのコミュニケーションツール、Macromedia Breezeについても「AcrobatやPDFの能力をBreezeのリアルタイム能力と統合し、ユーザーのニーズに応える可能性は大きい」と指摘。利用例として「ドキュメントを入手したら、そのドキュメントから直接VoIPやビデオ会議を立ち上げて、ドキュメントの作成者とコミュニケーションできるようになる」などと説明した。

 チゼン氏は、統合後のマクロメディア製品の扱いについて「100%廃止がないとは確約できないが、いまのところは考えていない」と述べた。

 また、日本市場については、サーバ製品などのIntelligent Document事業や、デザイナー向けのCreative Pro事業、モバイル向け製品の拡大などに力を入れると説明。特にIntelligent Document事業については「PDFベースのワークフローによって製造業や官公庁の業務効率化を支援したい」と述べた。

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