技術やノウハウを若手層に継承、リアルコムが2007年問題対策ソリューション

リアルコムは、団塊世代の退職によって技術やノウハウの流出が懸念される「2007年問題」に対処する「ベテラン技術継承ソリューション」を提供する。

» 2005年10月12日 16時48分 公開
[ITmedia]

 リアルコムは10月12日、団塊世代の退職によって技術やノウハウの流出が懸念される「2007年問題」に対処するための、「ベテラン技術継承ソリューション」を発表した。10月17日より提供を開始し、年度内に10社以上の顧客獲得を目指すという。

 2007年問題とは、団塊世代の多くが定年を迎えることにより、それまで培ってきた技術やノウハウなどが下の世代に継承されず、事業に影響を及ぼすのではないかという問題だ。ITシステムの分野では大型汎用機などの基幹系システムが取り上げられるが、ほかにも製造業や建設、プラント、電力など、さまざまな業界で影響が懸念されている。

 リアルコムは、これまで提供してきたナレッジマネジメントプロジェクトの経験を生かし、2007年問題を未然に防ぐための方策としてベテラン技術継承ソリューションを提供する。

 具体的には、コンサルティングを通じてベテランが保有する技術を洗い出し、継承する方法を立案。また、無形の技術を吸い上げた上で体系化し、マニュアルや手順書、紙媒体記事やWeb、動画などのコンテンツに落とし込む「ベテラン技術体系化サービス」も提供する。さらに、ベテランと若手層の間で技術やノウハウを共有するためのナレッジマネジメント基盤も提供する。

 ほかに、退職したベテランをネットワーク化し、インターネットを介して業務を支援する環境も提供していくという。

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