特集
» 2005年10月14日 08時16分 公開

「次世代」中堅企業はITで利益を出す:会計は昔「そろばん」今「ERP」でグローバル化 (1/3)

 昔、そろばん、今ERP。企業で働く経理マン/ウーマンの必須アイテムが、様変わりしている。

[多田 滋,ITmedia]

  多田 滋(IMGジャパン)

 昔、そろばん、今ERP。企業で働く経理マン/ウーマンの必須アイテムが、様変わりしている。古い話だが数十年前は、経理マンと言えば、ロイドめがねのおじさんが、事務所の片隅で黙々と仕事をするといった、硬いイメージを持たれる仕事の代表格であった。当時のツールはそろばん。30年くらい前にそれが電卓に取って代わられた。次に、PCが登場し、Windowsの普及とともに表計算ソフトのExcelがどこの企業でも使われるツールになった。

 大企業では、それらの普及と並行してIT部門が個別に経理システムを開発し、経理部がそれを利用するといった時代が続いた。それらのツールの移り変わりに合わせて、経理部門やそこで働く経理担当者の仕事の内容も大きく変わってきた。

 そろばんの時代は、経理マンに求められるのは、簿記の知識と、計算能力である。そして、真面目できちょうめんに仕事をするといったイメージもこのころのものである。それらが現在では様変わりしている。欧米企業では、経理・財務部門を率いるCFOが、企業のトップであるCEOへの最短距離となっている企業も多い。いわゆる、花形のポジションである。

 日本でも、ベンチャー企業の株式市場への上場や、企業の合併買収(M&A)が盛んになっており、経営者をサポートする財務・会計部門の役割は、企業経営の観点でますます重要性を増しているのが最近の状況である。

ERPの出現

 そうした変遷の中でキーワードになるのは、1990年代から大企業を中心に導入が進んだERPだ。ERP導入の目的は企業ごとに異なるが、経理部門にとっては、各企業に共通の課題を投げかけ、経理部門やそこで働く人たちに対して急激な変化を促した。私がお付き合いさせていただいている企業には、会社規模こそ大きくないが、ビジネスをグローバルに展開している元気な企業が多い。

 マーケットサイズ自体はそれほど大きくないものの、グローバルにシェアを確保しているニッチマーケットの優良企業である。そんなタイプの企業では、ERP導入のメリットは大変大きい。しかし、経理部門やそこで働いている人たちに与えたインパクトも大変大きいものであった。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -