ブロードバンドネットワークへの対応が中小企業IT化のカギWPC EXPO 2005 Report(2/3 ページ)

» 2005年10月31日 10時23分 公開
[宍戸周夫,ITmedia]

IT化の中心はネットワーク対応

 「特に、インターネットを仮想的な専用ネットワークとして利用するVPNでは、独自にネットワーク網を敷設する必要がないため、初期投資が抑えられる。これは中小企業のIT化にとっては欠かせない要素である」

 こう話すのは、NTTコミュニケーションズのブロードバンドIP事業部担当部長の沢田閥氏だ。WPCフォーラム2005におけるセミナー「ネットワークの戦略的活用を考える」で講演した。

NTTコミュニケーションズのブロードバンドIP事業部担当部長の沢田閥氏

 企業側のニーズも、ネットワークの整備に向けられているという。同社は今年6〜7月に全国5会場で開催「中堅・中小企業のためのIT化応援セミナー」を開催。そこでの来場者に「現在の関心分野」を聞いたところ、1位のセキュリティを除けば、2位以下にIP電話の導入、拠点間ネットワークの導入/更新、メールやWeb環境の構築・導入、通信ネットワークのブロードバンド化、リモートアクセス環境の構築という具合に、ネットワーク関連のテーマが続いた。

 同社のセミナー来場者ということを差し引いても、ネットワークの活用が中小企業の関心事であることに変わりはない。

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