HP、新ブレードPCでTransmetaからAMDに乗り換え

Transmetaがプロセッサ製造をやめたことを受けて、HPは新ブレードPCにAMDの省電力Athlon 64を採用した。(IDG)

» 2005年11月08日 09時32分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Hewlett-Packard(HP)は11月7日、ブレードPCの新モデルを発表し、AMDのプロセッサに乗り換えた。

 HPの新しいブレードPC「HP bc1500」は、これまでCCI(Consolidated Client Infrastructure)製品で使われていたTransmetaの「Efficeon」に代えて、省電力版Athlon 64を採用していると同社のCCI・シンクライアント製品ディレクター、タッド・ボードマン氏は語る。。

 Transmetaがプロセッサ製造をやめて知的財産のライセンスに集中することにしたため、HPはブレードPCへの省電力64ビット対応プロセッサ搭載に関してAMDと協力することを決定したとボードマン氏。省電力Athlon 64の消費電力はわずか9ワットで、マザーボードにファンがなくても使える。

 プロセッサ以外では、MicrosoftがブレードPC向けソフトのライセンスを明確にした点で大きな変化があったと同氏。これまではユーザーがブレードPCで走らせるWindowsのライセンスを1件購入してから、デスクトップ端末でこのOSを走らせるためのライセンス料についてMicrosoftと交渉しなくてはならなかった。だがMicrosoftはブレードPCを使うユーザー1人につきWindowsのライセンスを1件購入することに同意したという。

 bc1500にはAthlon 64 1500+、512MバイトのDDR SDRAM、40GバイトのHDDが搭載される。顧客は最大20枚のブレードを収容できる筐体とHP e-class Gigabit Ethernetネットワーキングスイッチも購入しなくてはならない。

 価格は管理ソフトとデスクトップアクセス端末込みで、ユーザー1人あたり約1000ドル。同様の構成のデスクトップマシンの方が600ドルほど安いが、ブレードPCは長い目で見ればIT部門の管理コストを削減できるとボードマン氏は語る。

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