NTTデータとマイクロソフトは、NTTデータのCTI/CRM製品「VOISTAGE」と「Microsoft Office Live Communications Server 2005」(LCS 2005)を連携させたVoIPシステムを共同で開発する。
NTTデータとマイクロソフトは11月15日、コールセンター向けに、NTTデータのCTI/CRM製品「VOISTAGE」とマイクロソフトのコミュニケーションサーバ「Microsoft Office Live Communications Server 2005」(LCS 2005)を連携させたVoIPシステムを共同で開発することを発表した。
この新システムは、VOISTAGEが備えるCRMアプリケーションやVoIPゲートウェイ機能をLCS 2005と連携させたもの。外部ネットワークにはNTT東日本/西日本が提供する光IP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」やNTTコミュニケーションズの「.Phone IP Centrex」を利用する。LCS 2005を企業内ネットワークのSIPプロキシとして用い、LSC 2005と外部ネットワークとの接続にVOISTAGEを用いる仕組みだ。
両製品を連動させることによって、ExcelをはじめとするOfficeアプリケーション上から電話番号などをワンクリックするだけで、IP電話からの発信などを行えるようにする。また、外部からの電話についても、VOISTAGEの音声認識機能とLCS 2005のプレゼンス(在席)情報を連携させることにより、適切な人物への自動転送を行えるようにする。
両社はこの仕組みにより、高価なPBXや専用ソフトウェアを導入することなく、コールセンターの生産性向上を実現できるとしている。また、LCSクライアントとCRMソフトウェアを連携させることにより、蓄積したやり取りの中から顧客の購買傾向や社内のキーパーソンといった重要な情報を抽出することも可能だ。
価格は、VOISTAGEマルチメディアカードの「VS-4601MC」が190万円、LCS Standard Editionパッケージ(5CAL付き)は21万9000円、同Enterprise Editionパッケージは91万3000円。11月より予約を開始し、2006年4月よりVOISTAGEのパートナーを通じて出荷を開始する予定だ。
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