韓国公取委、MSにWindowsのバンドル解除命令

韓国公取委はMicrosoftに罰金支払いのほか、バンドル解除版Windowsと、競合製品をダウンロードできる機能を載せたWindowsの提供を命じた。

» 2005年12月07日 14時58分 公開
[ITmedia]

 韓国公正取引委員会(KFTC)は12月7日、Microsoftが同国の独占禁止法に違反したとの判断を下し、Windows Media Playerなどのバンドル解除と、330億ウォン(約3100万米ドル)の罰金支払いを命じた

 同委員会はMicrosoftの独禁法違反行為として、PC版WindowsにWindows Media Playerとインスタントメッセージングソフトを抱き合わせたこと、またサーバ版WindowsにWindows Media Serviceを抱き合わせたことを挙げている。

 そのような行為は市場における独占的地位の乱用であり、不公正な商慣行であると判断したとKFTCは述べている。

 同委員会はMicrosoftに以下の是正措置を命じた。

  • 180日以内にWindows Media Serviceをサーバ版Windowsからバンドル解除すること

  • 次の2つのバージョンのPC版Windowsを180日以内に提供すること

    • Windows Media Playerとインスタントメッセージングソフトを取り除いたバージョン

    • ユーザーが競合ソフトをダウンロードできるWebページにリンクした「Media Player Centre」「Messenger Centre」をインストールしたバージョン

  • 販売済みのPC版Windowsに関して、ユーザーに「Media Player Centre」「Messenger Centre」をCDまたはインターネット経由のアップデートで提供すること

 KFTCの裁定文によると、同委員会は是正措置への準拠を徹底させるため、3人で構成される監視委員会を設置する。この是正措置は10年間有効であり、Microsoftは5年経過後にKFTCに見直しを求めることができるという。

 KFTCによるMicrosoftの調査は2004年4月に始まった。同社は先月、独禁法問題で争っていた韓国のポータルと和解に至った(11月12日の記事参照)

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