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» 2005年12月09日 14時46分 公開

Windows Storage Server R2への「満足」と「要望」

βテスターはR2にかなり満足しているものの、堅固なリポーティングツールなどへの要望もある。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 Microsoftの「Windows Server 2003 R2」のβユーザーは、同ソフトがほかのストレージソフトに取って代われる点や、高度な検出・複製機能を提供する点に感銘を受けているが、それでももっと堅固なセキュリティとリポーティングツールの追加を求めている。

 環境コンサルティング会社Arcadis G&MのIT管理者クレイグ・フレッチャー氏は、この6カ月間R2をテストしており、SAN(ストレージエリアネットワーク)上の機器を検出、監視するストレージリソース管理ツールに非常に満足していると話す。

 Windows Server 2003 R2の最初の2つのβ版にはバグがあったが、同氏が6週間前に入手した最終版には「欠陥はない」という。同氏は、主な欠点はデータ複製機能が堅固なリポーティングを欠いていることだとしている。同ソフトは今週、製造工程向けにリリース(RTM)された(12月7日の記事参照)

 「支所からハブサイトへの複製の状態をリアルタイムで見られるようにしてほしい」とフレッチャー氏は語り、「前日の複製されたデータのサマリーに関する電子メールサマリーを自動的に送信し、複製とバックアップがうまくいっていることが分かるようにしてほしい」と付け加えた。

 同氏はMicrosoftからそうした機能は後で提供されると聞いたが、「今、われわれは進行中の作業状況を知るために手動でリポートを実行しなくてはならない」。Arcadis G&Mはダイレクトアタッチドテープバックアップに代えて、Windows Server 2003 R2の分散ファイルシステムを使い、ファイルデータのスナップショットを支所から中央データセンターに複製している。

 同ソフトをインストールする前、同社の75の支所は、テープの扱いに慣れていないスタッフやバックアップの失敗によるデータの消失など、240台のWintelサーバのバックアップに関連する問題を抱えていた。フレッチャー氏は、ディスクからディスクへの複製機能だけでなく、すべてのファイルデータの単一のコピーを使う継続データ保護機能も気に入ったと話す。

 「支所のファイルサーバに障害が起きても、分散ファイルサービスを使ってユーザーの要求に対応できる。支所のサーバがクラッシュから回復する間も、ダウンタイムは実質ゼロだ」(同氏)

 メインデータセンターに自動的にファイルデータを増分バックアップできるため、管理費用とデータの消失が大きく減ったと同氏は話したが、正確な額は言えないとした。

 「Microsoftに本当に対処して欲しいのは、バイオメトリクスだけだ」と話すのは複合商業施設DestiNY USAのCIO(情報統括責任者)ジェフ・コーエン氏。

 同氏は、Storage Server R2を6カ月間βテストしており、同ソフトとハイエンドアレイEMC DMX1000を使った22TバイトのSANとの統合が気に入っている。今のところ、同ソフトがSAN上の全コンポーネントを検出、監視する機能に問題はないという。

 同氏はこのソフトのストレージリソース管理ツールも使っており、中央データセンターにファイルのスナップショットを自動的にバックアップし、大容量ファイルを共有できる点を賞賛している。同氏は自分の設定とよりスムーズに連係するという理由から、EMCのユーティリティよりもMicrosoftのユーティリティを好んでいる。同氏は以前にEMCのストレージ管理ソフトを使ったことがある。そのソフトを機能させられるようになるまでには、しばしばオンサイトのEMCの助けが必要になるという。

 「おそらくEMCのユーティリティの方が、Microsoftのものより多くの情報を提供するだろうが、実際はMicrosoftのユーティリティが役に立つ」(同氏)

 Data Mobility Groupのアナリスト、ジョン・ウェブスター氏は、Windows Storage Server R2は、主に前のバージョンの「付加的な」改善だと語る。それでもMicrosoftは高度なストレージ機能を追加し、これら機能をWindowsユーザーの間に普及させようとすることで強いメッセージを送っていると同氏は言う。

 「こうしたものを提供するのは、ほかにはオープンソースコミュニティーだけかもしれない。オープンソースコミュニティーはストレージにあまり影響を及ぼしていない」(ウェブスター氏)

 MicrosoftのWindows Server部門プロダクトマネジャー、ラドハッシュ・バラクリシュナン氏は、4、5カ月後にはリセラーが自社製品にWindows Storage Server 2003 R2を搭載して販売し始めるだろうと語っている。

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