WIDEプロジェクトがルートサーバをJPRSと共同運用へ

インターネット関連技術の研究を行うWIDEプロジェクトは、ルートDNSサーバ「M」の運用をJPRSと共同で運用していくと発表した。

» 2005年12月20日 12時35分 公開
[ITmedia]

 インターネット関連技術の研究コンソーシアム・WIDEプロジェクトと日本レジストリサービス(JPRS)は12月20日、ルートDNS(ドメインネームシステム)サーバの共同運用を行い、安定性を向上させる体制を強化していくと発表した。

 ルートDNSサーバは、階層構造をなすDNSの最上位に位置するネームサーバで、インターネット上のドメイン名利用の核となる情報を管理する。「A-Root DNS」〜「M-Root DNS」の13のサーバで運用されており、その中のMルートDNSサーバをWIDEが1997年より運用している。一方、JPRSはJPドメイン名の登録管理やDNSの全体管理を行っており、DNSの技術開発や一部のDNSサーバの運用などでWIDEと協力関係にある。

 両者は、インターネットの先進技術の開発を運用に生かし、かつ安定運用を維持することが重要となるとして、MルートDNSサーバの運用に関するすべての面で協力し、その管理・開発を行うこととなった。

 WIDEとJPRSでは、両者のDNSの安定運用技術を組み合わせることで「ルートDNSサーバの安全性・安定性向上が図られ、その発展を通じてさらなる国際的なインターネット環境推進に寄与する」としている。

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