ウインドリバー、航空宇宙・防衛分野に適したVxWorksをリリース

高度な信頼性が要求される航空宇宙・防衛のハイテク機器。その機器に組み込まれる組み込みソフトウェア開発に適した開発プラットフォーム「VxWorks 653 v2.1」がリリースされた。

» 2006年01月25日 13時52分 公開
[ITmedia]

 ウインドリバーは25日、同社のデバイスソフトウェアプラットフォーム「VxWorks」の新たなラインアップとして「VxWorks 653 v2.1」を発表した。

 同デバイスソフトウェアの開発環境は、安全規格のARINC 653、および統合化アビオニクス(IMA:Integrated Modular Avionics)をサポートしており、安全機能とアーキテクチャ機能が強化されている。特に、航空宇宙と防衛関連機器のデバイスソフトウェア開発に適するものとして位置付けており、高い信頼性の基盤ととともに開発が行えるという。また、Eclipseベースの統合開発スイートWorkbenchもARINC 653に対応した。

 さらに、DO-178BレベルA認証ドキュメントや、DO-178B認証を対象とした機器開発向けのモニタリングツールも提供される。

 「航空宇宙および防衛関連のシステムは、ますます標準ベースの開発へとシフトを加速化しています。同時に、メーカー各社は複雑な製品を高品質で、予算とスケジュールを守って開発することも求められています」(ウインドリバーのプロダクトプランニング/マネジメント部門担当副社長、ジョン・ファネリ氏)

 VxWorksは、RTOSとして位置付けるリアルタイム性を重視するデバイス機器のソフトウェア開発に適したソフトウェア開発のプラットフォーム。ウインドリバーは、DSO(Device Software Optimization)をキーワードとしたソフトウェアの最適化を掲げており、開発サイクルがいっそう早まる民生や、業務用デバイス機器の組み込みソフトウェア開発をサポートしている。

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