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» 2006年02月21日 08時40分 公開

Javaとオープンが追い風となるNotes/Domino、Workplaceへの歩み

コラボレーションプラットフォームとして20年近くの歴史を持つNotes。Eclipseの追い風を受けて、次期メジャーの「Hannover」が期待されている。「Workplace Forum」で国内披露を行う。

[木田佳克,ITmedia]

 IBMは、Notesの束縛をHannoverで払拭させることができるのだろうか? Javaテクノロジーを基盤とするSOA(サービス指向アーキテクチャ)はもちろんのこと、オープンスタンダードを取り入れる幾つもが「Lotusphere 2006」で表明された。Javaとオープンスタンダードが、Notes/Dominoを新たな次元へと牽引することが見えてきたはずだ(関連記事)

 日本アイ・ビー・エムは、先ごろ米国で開催された「Lotusphere 2006」の情報を受け、2月24日(金)に東京、3月2日(木)に大阪で「Workplace Forum」を開催する。

 Lotusphere 2006で大きなトピックとなったのは、Notesクライアントのメジャーバージョンアップとなる「Hannover」。そしてリアルタイムコラボレーションプラットフォームの新版「Sametime 7.5」。また、「人」「コラボレーション」「リソース」をつなぐコンセプトとして「アクティビティ」がクローズアップされたのも特徴の1つといえるだろう。

 さらに、Workplaceの新バージョン発表では、ODF、iCal、XFormsなどのオープンプラットフォームを取り入れることも、Notes/Dominoが大きく躍進することを象徴するものだといえる。

 Hannoverでは、既報のようにNotes/Dominoの技術を発展させ、Workplaceと融合していくことが大きなポイントとなっている。IBMにおけるJava(Eclipse)の躍進がNotes/Dominoと相乗効果を生み出したといえるだろう。

 ソフトウェア事業、ロータス事業部の事業部長、澤田千尋氏は、「Workplace Forum」の狙いについて次のように語っている。

 「Workplaceという言葉は2003年から使われ出したが、当初はLotus Workplaceと呼ばれていた。Notes/Dominoでは、Webのテクノロジーをアドオンしたものだったが、結果的にNotes自体とWebはいつまでも平行線なのでは? とユーザーの不安が払拭できなかった」。澤田氏は、Hannoverがこれまでのコンセプトとは異なる新たなものになることを、次のように強調した。

 Notes/Dominoは、この段階でもコラボレーションとして開発開始から20年の歴史がある。基盤となっているものは独自の技術。それならば、資産継承を第一に考えつつ、どのようにNotes/DominoとWebのテクノロジーを密接に融合させていくかが大きな課題となるべき。そう、HannoverとWorkplaceのコンセプトについて語った。

 当初は、Lotus/DominoをJavaコードですべて書き換えるという構想もあったが、現実的ではないということで破断。しかし、2004〜2005年にかけてJavaテクノロジーの可能性が開花してきたことで、新たな展開が見えてきたという。ほかでもなくEclipseベースのWorkplace Client Technologyが大きな存在となっており、「サーバ側でクライアント管理」が行えることが大きなポイントだと澤田氏は強調する。

 「サーバ管理型のクライアントをJava上で構築することが可能となったことが大きな点。1つの機能として、サーバ側とクライアント側のデータをシンクロさせることができることが大きい。実は、この機能はNotesのレプリカントと同じ概念のもの」と澤田氏

 技術を積み重ねることで、Notesの機能を継承していくことができるはず。NotesをJavaベースのリッチクライアントとして構築できるようになってきたことが大きいという。

 Javaやオープンスタンダードとの親和性が高まることで、Webアプリケーションとの連携も容易になってくる。これにより、先のテクノロジーとの担保も確保できたという。「Hannover」は2007年前半から登場予定だ。

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