Microsoft、Windows LiveのVoIP電話機能強化

電子メールの相手先名や検索結果から右クリックして電話がかけられる機能を提供するほか、メーカーと提携してWindows Live Messengerを組み込んだ電話機を投入する。

» 2006年03月17日 07時51分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは3月16日、オンラインサービスWindows LiveのIP電話機能強化を発表した。

 今後登場予定の新しい無料電子メールクライアント「Windows Live Mail Desktop」β版は、Windows Live MailなどのWindows Liveサービスとシームレスに連携。電子メールの相手先名の上で右クリックして、PC間またはPCから電話機への電話/ビデオ電話がかけられるようにする。

 Windows Live Searchでは通話機能のテストを実施し、PC上の検索結果の一部から直接電話がかけられるようになる。

 IMクライアントのWindows Live Messenger関連ではRoyal Philips Electronics、米国ユニデンなどのパートナーと提携して、北米、欧州、ラテンアメリカなどで新しい電話機を投入する。この電話機はPCに接続して、PC間あるいはPCと電話機の間で、Windows Live Messenger経由の通話が可能。既存のキャリアを使った従来型の電話も利用できる。

 Microsoftは現在、インスタントメッセージング(IM)クライアントのMSN Messengerで、Logitechとの提携を通じたテレビ電話機能と、自社技術を使ったPC間の無料電話機能を提供中。Windows Live MessengerではVerizonの提供により、PCから電話への有料通話サービスを複数市場で導入している。

 過去半年で電話とビデオサービスの利用は急増しており、1月にはMSN Messengerを使った音声通話時間が過去最高の合計8億分に達した。テレビ電話機能の利用は音声を上回るペースで伸びており、1月の合計は11億分に達したという。

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