Oracle、Fusionとともに進める新プログラム「Unlimited Applications」を発表(2/2 ページ)

» 2006年04月26日 17時57分 公開
[Renee Boucher Ferguson,eWEEK]
eWEEK
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 かつての基調講演の雰囲気とは異なり、フィリップス氏は今回の発表ではだいぶくだけた様子を見せ、Applications Unlimitedプログラムを、並行して線路を走る電車に例えて語った。

 「今回の作業は付加的な作業だ。次期版のリリースが取り組みの基本方針だが、これを無期限に行っていくことを決定している。すなわち、(Fusionと)ともに進めていくのだ。両者は別々の線路を走るが、そうしたいと願い、また準備が整っているなら、片方の電車からもう一方へ飛び移ることも可能だ。2本の線路は、同じ方向を目指して平行に伸びている。つまりわれわれは、現在Fusionのほかにもう1本線路を敷こうとしているのだ。ユーザーは隣の線路の電車へ、好きなときに飛び移ればよい」(フィリップス氏)

 OracleはFusionのアプリケーションに関し、顧客諮問委員会およびユーザーグループの協力を仰いで、各スイートの次期版や機能強化のプランを練っていく構えだ。これに加え、XML形式でのリポーティングや業界標準分析などが可能な「Fusion-esque」機能も搭載するという。

 フィリップス氏は同カンファレンスの基調講演で、OracleとSiebelのアプリケーションを統合し、連携を保証していく「Project Genesis」や、以前は「AS/400」プラットフォームと呼ばれていた「I」シリーズプラットフォームのJD Edwardsユーザー向けサポートに関するIBMとの提携関係など、そのほかの進行中の取り組みについても説明した。

 IBMのシステム&テクノロジーグループ担当ゼネラルマネージャー、マーク・シアラー氏は、「(旧JD Edwardsのユーザーには、)『System I』技術の利用を継続するという選択肢がある。しかも、はるかに革新的な方法で同システムを利用できるようになっている。これこそ、18カ月間にわたってユーザーが希求してきたことだ」と基調講演で語った。

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