Drupal 4.7dev blog/CMS インストールガイド(5/5 ページ)

» 2006年05月26日 15時56分 公開
[akamugi,ITmedia]
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 翻訳ファイルのインポート処理には比較的時間を要する(数分程度)ので、途中でブラウザを閉じたりせずにしばらく待つ。

画面16■インポートが完了すると、画面にメッセージが表示される

 翻訳ファイルのインポートが完了すると、画面下の言語一覧に'Japanese'が追加されているはずだ。

 次に'Japanese'の'Enabled'チェックボックスのチェックをオンにして、'Default'に'Japanese'を選択した上で'Save Configuration'ボタンをクリックする。すると、画面全体の日本語化が確認できるだろう。

画面17■日本語に切り替わったところ

 ここまでで日本語化は完了だが、一つ覚えておくとよい事項を紹介しておく。画面左のメニューから「管理」リンクをクリックし、続いて「ヘルプ」リンクをクリックすると、ヘルプ画面が表示される。

画面18■ヘルプ画面

 上記のヘルプ画面では、現時点で有効になっているモジュールや、Drupalの共通機能についてのひと通りの説明が含まれており、日本語訳も行われている。このため、基本的な情報をここから得ることができるだろう。

 無効になっているモジュールのヘルプは表示されないため、詳細を知りたいモジュールがあれば「モジュール」画面でそのモジュールを有効にした後「ヘルプ」で確認するとよいだろう。

cron.phpの定期起動の設定

 Drupalにはcron.phpというPHPファイルが同梱されており、Drupalの機能をきちんと動かすためには、このcron.phpを定期的に(通常は1時間に1回程度)サーバ上で自動実行する必要がある。cron.phpの定期実行が必要となる代表的な機能の例は次の通りだ。

  • 古いログの削除
  • コンテンツ検索用のインデックス作成
  • アグリゲータの記事一覧更新

 通常、cron.phpは、サーバ上で定期的にプログラムを自動実行してくれるcronの仕組みを利用して定期実行を実現する。このため、cronの設定が行えない環境では、poormanscronという名称のサードパーティモジュール(拡張モジュール)を入手してセットアップすればよい。これで、cron.phpの擬似的な定期実行が行える。cronを設定している場合と比較しても、ほとんど変わりなく使えるため、cronが使えない場合におすすめだ。

 さて、今回の例に挙げているXREAでは、有料アカウントを取得していればcronによるサーバプログラムの定期起動が行えるため、これを設定しておこう。まずテキストエディタで次の内容のテキストファイルを作成する。

#!/bin/sh

curl --silent http://yoursite.jp/yourpath/cron.php


 http://yoursite.jp/yourpath/cron.phpには、cron.phpをアップロードした先のサーバに対応するURLを指定してファイルを保存する。名前は任意でよいが、ここでは例としてファイル名をdrupalcron.shとしておこう。

 上記のファイルが作成確認できたら、WebサーバにFTPでアップロードする。アップロード先は、Drupalのファイル群の下のscriptsディレクトリ下がよいだろう。このスクリプトはシェルスクリプトとして実行させるため、アップロードしたサーバでファイル属性に実行属性を設定しておく(755など)。

 次に、XREAのサーバ管理用Web画面を表示させて、画面左のメニューから「CRONジョブ」を選択する。表示した「CRONジョブの編集」画面では、先ほどアップロードしたdrupalcron.shを定期実行するように設定を行う。詳細な設定方法が画面の下に説明されているので、参照にするとよいだろう。例えば、1時間に1回、毎時23分にdrupalcron.shを実行するためには、次のように設定する。

画面19■XREAでのCRON設定例

 画面例の下半分は、実際にdrupalcron.shをアップロードした先のパス名を入力する。「保存」ボタンをクリックすると、その時点から有効になってcron設定が完了する。

 なお、cronが実行されていることを確認するためには、Drupal実行中の画面左のメニューの「管理」リンクをクリックすればよい。システムのイベントログが表示されているので、その中にcron実行イベントが記録されていることを確認する。

画面20■Drupal実行ログ表示でcron.phpの実行を確認
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