翻訳ファイルのインポート処理には比較的時間を要する(数分程度)ので、途中でブラウザを閉じたりせずにしばらく待つ。
翻訳ファイルのインポートが完了すると、画面下の言語一覧に'Japanese'が追加されているはずだ。
次に'Japanese'の'Enabled'チェックボックスのチェックをオンにして、'Default'に'Japanese'を選択した上で'Save Configuration'ボタンをクリックする。すると、画面全体の日本語化が確認できるだろう。
ここまでで日本語化は完了だが、一つ覚えておくとよい事項を紹介しておく。画面左のメニューから「管理」リンクをクリックし、続いて「ヘルプ」リンクをクリックすると、ヘルプ画面が表示される。
上記のヘルプ画面では、現時点で有効になっているモジュールや、Drupalの共通機能についてのひと通りの説明が含まれており、日本語訳も行われている。このため、基本的な情報をここから得ることができるだろう。
無効になっているモジュールのヘルプは表示されないため、詳細を知りたいモジュールがあれば「モジュール」画面でそのモジュールを有効にした後「ヘルプ」で確認するとよいだろう。
Drupalにはcron.phpというPHPファイルが同梱されており、Drupalの機能をきちんと動かすためには、このcron.phpを定期的に(通常は1時間に1回程度)サーバ上で自動実行する必要がある。cron.phpの定期実行が必要となる代表的な機能の例は次の通りだ。
通常、cron.phpは、サーバ上で定期的にプログラムを自動実行してくれるcronの仕組みを利用して定期実行を実現する。このため、cronの設定が行えない環境では、poormanscronという名称のサードパーティモジュール(拡張モジュール)を入手してセットアップすればよい。これで、cron.phpの擬似的な定期実行が行える。cronを設定している場合と比較しても、ほとんど変わりなく使えるため、cronが使えない場合におすすめだ。
さて、今回の例に挙げているXREAでは、有料アカウントを取得していればcronによるサーバプログラムの定期起動が行えるため、これを設定しておこう。まずテキストエディタで次の内容のテキストファイルを作成する。
#!/bin/sh
curl --silent http://yoursite.jp/yourpath/cron.php
http://yoursite.jp/yourpath/cron.phpには、cron.phpをアップロードした先のサーバに対応するURLを指定してファイルを保存する。名前は任意でよいが、ここでは例としてファイル名をdrupalcron.shとしておこう。
上記のファイルが作成確認できたら、WebサーバにFTPでアップロードする。アップロード先は、Drupalのファイル群の下のscriptsディレクトリ下がよいだろう。このスクリプトはシェルスクリプトとして実行させるため、アップロードしたサーバでファイル属性に実行属性を設定しておく(755など)。
次に、XREAのサーバ管理用Web画面を表示させて、画面左のメニューから「CRONジョブ」を選択する。表示した「CRONジョブの編集」画面では、先ほどアップロードしたdrupalcron.shを定期実行するように設定を行う。詳細な設定方法が画面の下に説明されているので、参照にするとよいだろう。例えば、1時間に1回、毎時23分にdrupalcron.shを実行するためには、次のように設定する。
画面例の下半分は、実際にdrupalcron.shをアップロードした先のパス名を入力する。「保存」ボタンをクリックすると、その時点から有効になってcron設定が完了する。
なお、cronが実行されていることを確認するためには、Drupal実行中の画面左のメニューの「管理」リンクをクリックすればよい。システムのイベントログが表示されているので、その中にcron実行イベントが記録されていることを確認する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.