企業向けインスタントメッセージングの「Live Communications Server 2005」を中核に、IP電話システムなどと連携させれば、外線着信をデスクトップに表示したり、プレゼンスに応じた電話転送を行うことができる。さらに、Web会議サービスの「Live Meeting」に招待して、映像とアプリケーション共有を行いながらのWeb会議を行うこともできる。
これらすべての連絡手段をプレゼンスボタンから数クリックで使えるようにすれば、誰にでも状況に合った連絡手段を使って、連絡の取りのがしを減らせるだろう、というわけだ。また、これまで手間だったプレゼンスの状態変更もOutlookの予定表と連携させて、自動化できるようにもなるという。
モバイルデバイスでの統合も推し進める。モバイル端末向けIMクライアント「Communicator Mobile」や、Ajaxを利用した「Communicator Web Access」を提供し、多様なデバイスでも同様の連絡方法を可能にしていくことで、違和感のないコミュニケーションを目指す。
次期ユニファイドコミュニケーション製品では、「LiveMeeting 2007」で双方向の音声・ビデオが可能になるほか、「Communications Server2007」で自社設置型のWeb会議機能も加える。新たにOfficeブランドのWeb会議用デバイス「Office RoundTable」も投入する計画だ。
マイクロソフトとECリサーチが2006年7月に行った調査では、導入状況はIMの導入状況はわずか9%――プレゼンスを中心にコミュニケーションを統合し、操作を簡単にすることで、ユニファイドコミュニケーションへの下地を整備していきたい考えだ。
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