ノークリサーチが発表した中堅・中小企業ERP利用シェア調査結果によると、中堅・中小企業向けERPの利用シェア上位争いで接戦が繰り広げられている。
ベンダーシェアは混戦模様――ノークリサーチが8月31日に発表した中堅・中小企業ERP利用シェア調査によると、シェア上位争いで接戦が繰り広げられている。
この調査は2006年5月〜8月に年商5億円以上500億円未満企業3000に対して行ったもの。有効回答は523社となっている。それによると、中堅・中小企業のERP利用率は約7割(自社オーダーシステム含む)。パッケージの利用シェア上位は、大塚商会の「SMILEαシリーズ」がトップで10.4%。2位はOBCの「奉行新ERP」9.1%、3位が日本オラクルの「Oracle EBS」8.7%と接戦。評価についても、SMILEαシリーズが73.9ポイント、奉行新ERPが73.5ポイント、Oracle EBSが72.7ポイントとわずかな差しか見られなかった。
年商50億円未満の中小企業市場で見ると、ベンダーシェアは3年連続で大塚商会のSMILEαシリーズがトップ(18.7%)。2位がOBCの奉行新ERPで17.5%、3位に日本オラクルのOracle EBSが8.8%と続いている。
年商50億円以上の中堅企業市場では、SAPジャパンの「R/3、mySAP」が9.8%でトップとなり、2位がエス・エス・ジェイの「SuperStream」で8.1%、3位がOracle EBSと富士通の「GLOVIA-C」7.7%だった。
特に中堅企業市場では「抜きん出てシェアが高いベンダーはなく極めて混戦となっている。年間の出荷市場でも、競合が激化しているので、どこが抜け出すのか不確実な状況となっている」という。
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