ファイルサーバを構築してみよう(その2)――共有フォルダとバックアップ設定Windows Server 徹底活用(2/2 ページ)

» 2006年09月08日 08時00分 公開
[吉森ゆき/大神企画,ITmedia]
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共有フォルダをバックアップする

 共有フォルダに保存した大切なファイルは、決して消失しないようにしたいもの。そのためには、データのバックアップをとることが最適な方法だ。ワークグループのサーバの場合、RAID装置などストレージを冗長構成をとることがコスト面で難しいのであれば、せめて別のサーバやストレージにデータをバックアップしよう。これだけでも、データ消失の危険性は大幅に減る。

 ファイルサーバの共有フォルダを別のサーバの共有フォルダにバックアップするには、以下の手順で設定すればよい。

1.「ファイルサーバーの管理」の「共有(ローカル)」にある「ファイルサーバーのバックアップ」をクリックする。

2.「バックアップまたは復元ウィザード」が開く(画面4)。これは「バックアップユーティリティ」をウィザード形式で実行するもので、バックアップユーティリティにはウィンドウから直接設定できる詳細モードも用意されている。そのまま「次へ」をクリックする。

画面4 バックアップまたは復元ウィザードの起動画面

3.「バックアップまたは復元」画面では、「ファイルと設定のバックアップを作成する」をクリックして選択し、「次へ」をクリックする。

4.「バックアップを作成する項目」画面が開く。ここでは、ファイルサーバの共有フォルダをバックアップすることが目的なので、「項目を指定する」を選択し、「次へ」をクリックする。

5.画面が切り替わったら、バックアップを作成するフォルダを指定する(画面5)。左側のツリー図をたどってバックアップする共有フォルダを探し、チェックを付ける。バックアップするすべてのフォルダにチェックを付けたら、「次へ」をクリックする。

画面5 バックアップを作成するフォルダを指定する

6.「バックアップの種類、バックアップ先と名前」画面が開く(画面6)。「バックアップの保存場所を選択してください」の「参照」ボタンをクリックして「名前を付けて保存」ダイアログボックスを開き、バックアップファイルの保存先フォルダを決定する。「バックアップまたは復元ウィザード」に戻ったら、ドライブ名あるいはUNC名を確認する。「このバックアップの名前を入力してください」にバックアップファイルの名前を入力し、「次へ」をクリックする。

画面6 バックアップの種類とバックアップ先などを指定する

7.「バックアップまたは復元ウィザードの完了」画面に移動する。ここで「完了」ボタンをクリックすると、バックアップ作業が始まる。なお、ネットワーク上の別のサーバに大容量ファイルのバックアップを行うと、ネットワークのパフォーマンスに大きく影響するため、業務時間内の実行は控えることをお勧めする。


これまで説明したように、ファイルサーバの構築と基本的な運用そのものは難しいものではない。ユーザーのアクセス制限など、セキュリティ項目に関しては、今後解説するが、まずは閉じた小さな環境などを利用し、ファイルサーバの構築を行ってみよう。

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