そうした努力を続けてきた成果が、実は「モバイルgoo」で密かに結実しつつあるという。
森内氏によると、「モバイルgoo」の検索エンジンは、PCインターネットのポータルサイト「goo」の検索エンジンとは異なり、NTTレゾナントの独自開発のものである。それは、広くあまねくクロールして検索結果の数で勝負するエンジンではなく、「エンドユーザーにとって当たるか当たらないかを追求している」ものだという。
そうした考えに基づいているのが、「バーティカル検索」と呼ばれているもの。いわゆる専門検索で、例えば、着メロなら着メロに関するものでより深い情報を探し出すことに特化している。
「(検索する対象/検索結果の)横の広がりというのは、どこもそんなに差がないという気がする。クローリングの範囲を広くするのではなく、深くて精度の高い情報をピッと出すのが、『モバイルgoo』の強いところ」(森内氏)
「ドンピシャッ!」――検索サイトにかけて、一番目の検索結果にこう叫びたくなる。そんな検索サイトがケータイでは有効ということだろう。その「栄冠」をつかむのは、ヤフーなのか。グーグルなのか。あるいはNTTレゾナントなのか。はたまた、それによってキャリア3社の勢力図は塗り替えられるのか。ユーザーの声に注目したいところだ(発売中の「月刊アイティセレクト」10月号第1特集「ケータイビジネスの地殻変動を追う! ケータイルネサンスは起こるか」より)
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