IBM、「Tivoli」ラインの新製品を発表

買収で得た技術を活用した新ソフトウェア群を発表。プロセス管理の効率化や、企業資産管理の自動化などへもサービス分野を拡大する。

» 2006年10月07日 07時51分 公開
[ITmedia]

 米IBMは10月6日、同社の「Tivoli」製品ラインに追加される、新しいサービス管理ソフトウェア製品群を発表した。買収で得た新技術を活用し、ITプロセスやネットワーク運用、企業資産管理の自動化といった分野にもサービスを拡大。顧客企業のより効率的な事業運営をサポートしていくとしている。

 2006年第4四半期中に出荷開始予定の「IBM Tivoli Capacity Process Manager」は、コンピュータの演算能力をより正確に予測するソフトウェアで、ネットワーク停止や減速の回避に役立つ。また、2007年に登場する新バージョンの「Process Manager」には、買収した米MRO Softwareの技術を採用。IT資産だけでなく、製造設備や施設なども含めた企業資産の管理も行うことができるようになるという。

 また、10月中に正式出荷開始予定の「Tivoli Change and Configuration Management Database」はオープンスタンダードに準拠したソフトウェアで、買収した米Collationの技術を活用。サーバやストレージ、アプリケーションやデータなどに関する情報など、企業内に拡散している情報を統合。最新の情報をダッシュボード上で簡単に、正確に把握することができるという。

 IBMではこのほかにも、サービス管理のための新ツールを公開した。「IBM Service Management Self-Assessment Toolkit」はオンラインツールで、企業がサービス管理ソフトを導入する際の進め方や、注力すべき分野などの無料診断を行う。「IBM Tivoli Unified Process Composer」はスターターキットで、サービス管理ソフトに関する詳細情報を提供し、導入プロセスのカスタマイズなどを行う。

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