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» 2006年11月10日 00時15分 公開

Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ:オンラインサービスの未来は“Windowsガジェット”が制す? (1/2)

Windowsで“デスクトップアクセサリー”を好む人は多い。その種類は多様だが、最近の傾向としてはインターネットとのかかわりがキーとなっている。MSはスタンダードを作るべく、Windows Vistaで大きく展開する。

[三浦優子,ITmedia]

 「ガジェット」という言葉を聞いて何を思い浮かべるだろうか? 正確に意味するところを理解している人は、少ないのではないだろうか。

 このような問いは、1年後に過去のものへとなるかもしれない……。

 マイクロソフトのオンラインサービス事業部プロダクトマネージメントグループWindows Liveチームの安藤浩二シニアマネージャは、次のように語っている。

 「確かにWindowsの世界では、“ガジェット”という言葉になじみがないのが実情でしょう。しかし、Windows Liveはもちろん、Windows Vistaの登場によって誰もが目に触れる存在となるでしょう。現在はまだなじみがなくても、今後大きなムーブメントが訪れるはずです」(安藤氏)

身近な存在から市場が広がる

 ガジェット(gadget)という言葉を英和辞典で調べてみると、「gadget=仕掛け、装置、小道具」とある。

 ファッション誌では、時計や文房具、小さなデジタル機器など身の回りの小物類をガジェットと称することが多い。一方、男性向けの雑誌では好事家向けの小物類がガジェットと紹介されているようだ。

 そして、Macintoshでは先行されており、従来からガジェットのようなミニアプリケーションが利用されてきた。現行のOSバージョン(OS X)では、ウィジェットの名称でなじみなものだが、現実世界と同様に時計や電卓などの小さなプログラムを利用する環境が整えられている。

 自分のデスクトップ上に色々なガジェットを並べていくと、自分ならではのデスクトップができあがる。現実世界と同様、好みの時計、電卓などを並べて、自分好みの書斎を作り上げるような感覚こそがガジェットの楽しさだ。デスクトップを自分仕様へとカスタマイズができることがポイントの一つだ。

 特にWindows Vista上で扱われるガジェットは、ミニアプリケーションと呼ばれるが、かなり気軽に開発ができることが大きな魅力となっている。Liveガジェットも同様だ(関連記事:「MSが提供する新たな“オンラインOS”」)。このような環境は、プログラミングの通から、これからプログラム開発に手を染めようと考える初心者まで、幅広い層へと間口を広げてくれる。マイクロソフトはガジェット開発者を増やすことで、同社にとっての大きな資産である「開発者」との関係をさらに強固なものとしていく。これが狙いの一つなのだ。

 「初心者からプロフェッショナルまで、さまざまな人にガジェット開発を体験してほしいと考えています。マイクロソフトは、いろいろな製品を提供していますが、基本的は『プラットフォームベンダー』だと言えます。そして、プラットフォームベンダーとしてのマイクロソフトとして最大の強みは、開発者とのつながりです。従来は、Visual Basicが気軽に使える開発ツールという役割を果たしていましたが、現在のWebではそれに相当するものが不在です。これまでマイクロソフトの開発ツールを利用し、ソフト開発を行ってきた人には、ガジェット開発の楽しさでWebアプリケーションへの架け橋にしてほしいと思います」(安藤氏)

オンライン連動でチャンスが広がる

 気軽に開発できるガジェットに、多くの開発者が魅了されるのは、「Webサービスなどオンラインサービスとの連携」が実現できるためだ。

 「オンライン型のガジェットは、われわれソフトウェアベンダー発だけでなく、オンラインサービス事業者からも提供されるようになっています。例えば、Yahoo!が『Yahoo!ウィジェット』の名称でガジェットの提供を始めています。最近では、ローカルなデスクトップとオンラインサービスの境目が薄らいできました。自らのデスクトップをカスタマイズしながら、実はオンライン上のサービスと融合することが、ガジェットの役目でもあるのです」(安藤氏)

 Yahoo!がガジェットを提供することからも分かるように、ポータルサイトには「パーソナライズ化」という新たな波が起こっている。利用者が自分に必要な情報を集めた、専用のポータルサイトを構築できるよう、サービス事業者が動き始めたのだ。

 マイクロソフトが提供するオンラインサービス「Windows Live」においても、Windows Liveガジェットによって自分ならではのスペース作りを行うことができるサービスが提供されている(関連記事:「Vistaで開花する「Windowsガジェット」とは?」)。利用者は自分の好きなガジェットを並べることで、オリジナルのスペース構築ができるのだ。

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