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» 2006年11月10日 08時00分 公開

無線LAN“再構築”プラン:VoWLANのキモは「より高速、確実に」 (1/3)

VoWLAN(無線VoIP)において、通信速度は品質にシビアに響いてくるが、「鉄則」され守れば大方は改善できるもの。既存のインフラでIP電話のストレスを減らすための工夫を紹介する。

[寺下義文,ITmedia]

本記事の関連コンテンツは、オンライン・ムック「無線LAN“再構築”プラン」でご覧になれます。


寺下義文(日立コミュニケーションテクノロジー)



 前回の記事では、現在の無線LAN(IEEE 802.11g)を音声のインフラとして活用するのは決して容易ではないことを説明した。しかし、配線を必要としない無線は、有線より快適な機動性を提供するものであり、すでにその魅力を知り得た者にとって、今さらVoIPのためだけに有線に戻るというのは受け入れがたい。

 では、どうすれば無線LAN(WLAN)をVoIPでの運用に耐えるものにできるのか? そのポイントの1つが、「より高速でつなぐこと」である。

 以前、筆者がモデムに関して執筆した本の中で、必要以上に高速でつないだ場合、再送が繰り返される結果を招き、かえって実効速度(スループット)を低下させるため、無理に高速でつながないように設定することを勧めた。これはVoWLAN(Voice over WLAN)についても同じであり、その考え方は今もまったく変わらない。このように書くと相反することをいっているように思うかもしれないが、そうではない。

 モデムの場合は、局と屋内配線間(つまり公衆網)の調整を自らの手で行うことが不可能だったため、無理に高速な接続をしないよう促すしかなかった。しかし、VoWLANにおいて、無線アクセスポイント(AP)の設置は自営網内にとどまるものであり、高速での通信に耐えないエリアを作らないようにAPを調整、設置することはできる。自ら調整できるのなら、高速通信が可能なシステム設計を積極的に行うべきだ。

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