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» 2006年11月13日 07時30分 公開

OpenSolarisが導くSunの成長 (1/2)

グローバルセールス組織でシステム製品担当上級副社長も兼務するサン日本法人のミラー会長は、オープンソース化されたSolarisが同社に新たな機会をもたらし、成長をドライブしていると話す。

[浅井英二,ITmedia]

 「業績回復期は終わった。すでに過去のものだ。われわれは再び成長軌道に乗った」── そう話すのは、サン・マイクロシステムズの前社長、ダン・ミラー氏。彼は、引き続き日本法人の会長として日本市場の顧客やパートナーらとの良好な関係づくりに取り組む一方、この7月の新しい会計年度からはグローバルセールス組織でサーバやワークステーションを担当する上級副社長も兼務している。

本社でグローバルシステムズプラクティス担当上級副社長を兼務するミラー日本法人会長。今も定期的に来日し、日本市場にコミットしている

 10月下旬、同社が発表した第1会計四半期(7〜9月)の売り上げは、前年同期比17%増の31億8900万ドルに達した。ミラー氏が担当するサーバやワークステーションのシステム製品事業の売り上げも前年同期比で15%伸び、3四半期連続で前年同期を上回ったという。

 「2006年第2四半期、Sunは世界のサーバ市場において、Dellから3位の座を奪還した」とミラー氏。IBM、HP、Dellがそろって金額ベースで前年同期比微減に終わった中、Sunだけが15%を超える高い成長を遂げた。

 「なぜか? これは予想外の出来事ではない。Sunは毎年、20億ドルもの研究開発投資を行い、素晴らしい製品を世に送り出した。顧客は優れた製品を買ってくれるものだ」(ミラー氏)

ライバルにはない幅広い選択肢

 SPARC/Solarisのコンビネーションを武器にネットワークコンピューティング時代を切り開いてきたSunだが、現在は幅広い選択肢を顧客に提供している。Solarisだけでなく、LinuxとWindowsをサポートし、プロセッサではSPARCとx64をそろえる。Solarisを使いたい顧客をSPARCにロックインすることなく、選択肢を提供しているのだ。

 「しかも、われわれはUltraSPARC T1(コードネーム:Niagara)やSolarisをオープンソース化している。特にOpenSolarisは、600万回もダウンロードされ、われわれの成長の原動力となっている」とミラー氏。

 10月下旬、Oracle OpenWorld San Francisco 2006でジョナサン・シュワルツCEOは、600万のOpenSolarisライセンスのうち、実に70%は、IBM、HP、Dellのハードウェアで利用されていることを明かした。サーバのビジネスでは競合の3社が、OSであるSolarisから見ると拡大のためのチャネルパートナーとなっているというのだ。

 「Linuxはここへきて混乱している。単一ベンダーが法的にも責任をとって対応してくれるのはSolarisとWindowsだけ。そしてオープンソースという選択肢はSolarisだけだ。多くの顧客はOSを選び、次にサーバを選んでくれている。だからSunは成長しているのだ」(ミラー氏)

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