Power To The PRO 〜MSが約束する開発者とITプロのための4つの「S」(2/2 ページ)

» 2006年11月24日 18時00分 公開
[ITmedia]
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4つの『S』でエンジニアを支援

 Power To The PROでは「4つの『S』」を開発者とITプロに提供する。Solution、Satisfaction、Skill、そしてSynergyだ。この4つを約束することで、ITエンジニアの地位向上やさらなる技術力向上をサポートする。特に、「困ったときや開発時のヒントになるような」(北川氏)ものを中心としてコンテンツの拡充を図っていくという。

 はじめのSolutionでは、MSDNオンラインおよびTechNetオンラインにおいて、セキュリティやサポートなどの「プロだからこそ」知っておくべき情報を提供していく。

 またSatisfactionでは、オンライン/オフラインによるセミナーやイベントで、情報提供をさらに進めていく。Microsoft Onの出張サービスIT Pro道場などによって、プロフェッショナルの技術を磨く手助けをする。

 Skillでは、E-Learningなどを提供し、開発者向けとITプロ向けそれぞれの資格制度の充実を図っていくという。ITエンジニアにとってスキルパスが明確化され将来に明るさを見ることができれば、そこに意欲向上のきっかけが生まれる。こうした動きをより加速化するための施策の1つだ。北川氏は、日本では、米国のようにITエンジニアが意思決定を行う権利を持つ、といったことが少ないとも指摘する。ここにもエンジニアのキャリアパスの必要性がうかがえる。北川氏によると、ファイブスタープログラムなどの実施も考えているという。

 そしてSynergyでは、Microsoft Community Ringを通して、コミュニティ支援団体である「INETA」および「Culminis」との協業や、NPO団体との連携を通じて、コミュニティの輪を広げていく。スキルアップやキャリアアップ、また社会貢献のための機会創出などを目指す。

 またPower To The PROのWebページでは、開発者に向けたスタッフブログ、そしてITプロにむけたスタッフブログが公開されている。北川氏のブログもあり、どのような活動が社内外で行われていくかの一端を見ることができる。

「米国ではDeveloper、IT Professionalが仕事の役割を表す言葉として使われている。『私の仕事はMarketingです』と言うのと同様に『私の仕事はIT Professionalです』という使い方がごく普通になされている。しかも、意思決定の役割まで付与されていることが多い。日本でも、こうした職種の実現を目指していきたい」(北川氏)

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